ひろてん なび                   だい178ごー                                       れいわ がんねん 6がつ はっこー       へんしゅー  ぐるーぷ 「わかくさ」     ひろしま けんりつ しかく しょーがいしゃ       じょーほー せんたー         もくじ   せかいに ひらかれた まんよーしゅーの じだい               ………………………………… 1   「れいわ」の こーあんしゃ?  なかにし すすむ     さん …………………………………………………… 7   ひろしまの かお −− のぶとも なおこ さん  10   とくはいん めも ………………………………………… 19   こいとー 50ねん くめ ひろし さん みりょくを     きく …………………………………………………… 21   せかい はつ  しょーわくせいに きんぞくだん     −− はやぶさ 2 くれーたー じっけん               ………………………………… 26   しあわせって なんだろー …………………………… 36   もー みが ならないなんて いわせない!     ぶるー べりー ………………………………… 41   ことばの ひろば …………………………………… 49   ぜんもーの せーらー たいへいよー おーだん  52   ゆるり あんしん  しょくざい さがし     くろざとー(ながとし) ……………………… 56   たにんの iPS さいぼー あんぜんせい     かくにん ……………………………………………… 63   ほしの はやしに  ぴーたー まくみらんの     しいか ほんゆー≪ほんやくの ほん     あそぶ≪ ………………………………………… 66   ふろんと らんなー −− にほん ぶらいんど     さっかー きょーかい せんむ りじ     まつざき えいご さん(39さい)    73   せいぶつ がくしゃ ふくおか しんいちの     どーてき へいこー ……………………………… 87   まちの Bきゅー ことば ずかん ……… 91   かーぷ どみにか だんしかい G.     ふらんすあ、 J. くれーと(つーやく)、     X. ばてぃすた …………………………… 93   すてきな あなたに ……………………………………… 106   とっておきの れしぴ −− べんとーの     おかず ……………………………………………… 112   おんせい がいど たいおー えいが ………… 118   さぴえ としょかん らんきんぐ ………………… 128   へんしゅー こーき ……………………………………… 133                                せかいに ひらかれた まんよーしゅーの           じだい       「れいわ」  ぶんか もさくの よえの あこがれ   あたらしい ねんごーが 『まんよーしゅー』から とられた。  それわ、 ねんごーの れきしに とって、 あたらしい だい1ぽを ふみだした ことに なる。  と いうのわ、 ちゅーごくの こーてい せいどから うまれた ねんごーが、 にほん ぶんかの なかに ねづいて、 ついにわ わかしゅーの かんぶん じょぶんから さいよー される ことに なったからだ。   ときわ、 てんぴょー 2(730)ねん しょーがつ 13にちの こと。  きゅーしゅー だざいふの おおともの たびとの ていたくで、 はなみの えんが もよおされた。  うめの はなみの えんで ある。  うめわ、 とーじ、 がいらい しょくぶつで、 めずらしい しょくぶつで あった。  だざいふわ、 たいりくとの こーりゅーの げんかんに あたる ちで あり、 この ちに ふにんを した やくにんたちわ、 うめの はなの しろさに、 みりょー されたので ある。  たびとたくに あつまった きゃくじんたちわ、 つぎつぎに うたを うたった。   その うたうたを たばねる じょぶんの かきだしにわ、 こー あるので ある。   「ときに、 しょしゅんの れいげつにして、 き よく かぜ やわらぐ。  うめわ きょーぜんの ふんを ひらき、 らんわ はいごの こーを かおらす」   しょーがつ よき ときに つどえば、 てんきに めぐまれ、 かぜも やわらかで、 うめの はなわ かがみの まえに ある おしろいのよーに しろく、 その においと いったら、 まるで においぶくろのよーだ、 と うたげの ひを たたえて いる ぶぶんだ。   よき ときに、 よき ともと えんを ともに する。  それが、 じんせいの さいりょーの ときでわ ないか、 とわ、 かの おー ぎしの らんていの じょに みえる しそーなのだが、 だざいふに あつまった やくにんたちわ、 じぶんたちを、 あこがれの ちゅーごく ぶんじんに なぞらえて、 かんしならぬ わかを つくって、 ひろー しあう えんを もよおしたので ある。   てんぴょーの じだいわ、 けっして よい じだいでわ なかった。  せいへんと ききんわ、 ひとびとの せいかつを くるしめたし、 えきびょーも まんえん した じだいで ある。  ところが、 せかいの びじゅつしにも とくひつ すべき、 すばらしい ぶつぞーを つくり、 『まんよーしゅー』の うたうたわ、 そのごの にほんの ぶんがくの げんりゅーと なって ゆく。   どんな じだいにも、 ひとびとわ へいわな ときを もとめ、 あたらしい げいじゅつと ぶんかを もさく して いたので ある。  「れいわ」と いう ねんごーにわ、 そー いった へいわえの おもいが こめられて いる、 と おもう。  と どーじに、 てんぴょー ぶんかえの あこがれも ないほー されて いるのでわ なかろーか。  まんよー がくとの ひとりと して、 いま、 わたしわ そんな ことを かんがえて いる。   『まんよーしゅー』とわ、 いったい どんな かしゅーなのだろーか。   8せいきの ちゅーよーに できた げんそん する さいこの かしゅーで、 その へんさんしゃの ひとりが おおともの やかもちで ある。  おおともの やかもちの ちちが おおともの たびとで あり、 おおともの やかもちわ、 ちちと ちちの めいゆーとも いうべき やまのうえの おくらに あこがれて、 うたを つくりつづけたので ある。   『まんよーしゅー』に おさめられて いる 4500しゅあまりの うたうたわ、 のちの じだいの はんと なって、 わかの れきしを つくって ゆく ことに なる。  つまり、 『まんよーしゅー』こそ、 わか はじまりの かしゅーなので ある。  がいらいの もじで ある かんじを つかって、 じぶんたちの ことばで ある やまと ことばを、 いかに あらわすか。  そこから にほん ぶんがくの れきしわ はじまるので ある。   『まんよーしゅー』の うまれた なら じだいほど、 にほんが せかいに ひらかれた じだいわ なかった。  かんじ・ じゅきょー・ ぶっきょー・ りつりょーと いう ちゅーごく ぶんかを うけいれて、 それを いかに じぶんたちの ものに するのか。  まんよーびとわ、 あくせん くとー した ひとびとでも あるのだ。   いっぽー、 まんよーびとわ、 つねに じぶんたちの あしもとを みつめる ひとびとでも あった。  かんぶんで かけば いみわ わかっても、 その にゅあんすが つたわらない。  わかわ りでわ なく、 じょーを つたえる もので、 それわ、 じぶんたちの ことばで じょーを つたえると いう ことなので ある。   にほんじんわ、 うたで こいを する ことを まなび、 ひとと ひととの きずなを たしかめた。  『まんよーしゅー』わ、 その はじまりの かしゅーと いう ことが できる。  いま、 あたらしい じだいが はじまる −−。   ≪しゃしん≫  「れいわ」の てんきょと なった まんよーしゅーの しゃほん(にしほんがんじぼん)の ふくせい。  ならけん あすかむらの いぬかい まんよー きねんかん ていきょー     きこー  うえの まこと   1960ねん、 ふくおかけん うまれ。  2004ねんから ならだい きょーじゅ(まんよー ぶんかろん)。  ちょしょに 『まんよー ぶんかろん』 『まんよーしゅーから こだいを よみとく』など。  おぺらの きゃくほんや しょーせつも しっぴつ         (あさひ しんぶん 2019 4 4)                                「れいわ」の こーあんしゃ?  なかにし すすむ           さん   ふたつ なき   こいを しすれば   つねの おびを   みえ むすぶべく   わが みわ なりぬ   まんよーしゅー けんきゅーしゃの なかにし すすむ さん(89)わ こどもむけに こー かいせつ する。  「こいの やまいで うえすとが 3ぶんの 1に なる」。  まんよーびとを みぢかに かんじて もらう くふーで ある。   2ねん まえ、 とやましの 「こしの くに ぶんがくかん」に なかにし かんちょーを たずねた。  しゅーまつの ゆーがただったが、 しゅざいわ よてい じかんを おおはばに こえた。  ぶんがくに うとい きしゃに なんとか まんよーの みりょくを つたえたいと いう ねついを かんじた。   なかにし さんわ まず おんどくを すすめる。  「こえに だして。  りずむを たのしんで」。  よみすすむに つれ りんかくが うかぶのわ、 かなわぬ こい、 たんしん ふにんの つらさ、 ちゅーかん かんりしょくの なやみ、 おいの さびしさ、 ゆーめいじんの ごしっぷ ………。  きぞくも りょーしも さきもりも きど あいらくわ いまを いきる わたしたちと かわらない。  そー おしえられた。   まんよーしゅーが ちゅーごく ぶんがくから うけた えいきょーを けんきゅー して きた。  かくちの しょーちゅーがっこーを まわって じゅぎょー し、 ふぁんそーの かくだいにも ろーを おしまない。  まんよー けんきゅーでわ まぎれも ない だい1にんしゃだろー。   そんな なかにし さんが しんげんごー 「れいわ」の こーあんしゃでわ ないかと ほーじられて いる。  せいふが あきらかに しない かぎり、 ごとーにんからわ、 そーとも ちがうとも いいだしにくい はずで ある。  まんよーしゅーが きゃっこーを あびる いま、 その ふきゅーに つくして きた なかにし さんが、 きゅーくつな たちばに おいこまれてわ いないか。   あべ しんぞー しゅしょーわ てれびきょくを はしご して あたらしい げんごーに こめた おもいを といた。  だが、 ほんとーに ききたいのわ せきがくに よる おくゆきの ある かいせつだ。  こーあんしゃで あろーと なかろーと、 いまこそ 「なかにし まんよーがく」の でばんだろー。           (あさひ しんぶん 「てんせい             じんご「 2019 4 3(                                ひろしまの かお −− のぶとも なおこ さん       にんちしょーの ははと かいご する ちち         さつえい  ほっこり した いきざまが         わだい   にんちしょーに なった 80だいの ははと、 ははを かいご する 90だいの ちち。  みずからの りょーしんの よーすを ひとり むすめの めせんで さつえい した どきゅめんたりー えいが 『ぼけますから、 よろしく おねがい します。』が さくしゅーから ぜんこくで じゅんじ こーかい され、 わだいを あつめて いる。  えいがわ にんちしょーや ろーろー かいごと いった にほんが ちょくめん して いる もんだいを あつかってわ いるが くらさわ ない。  「60ねん つれそって きた ふーふが じんせいの さいしゅー きょくめんを むかえて、 ぺーすわ ゆったりだけど いっしょー けんめい いきて いる。  そんな ほっこり するよーな いきざまを みて もらえれば」と ほほえむ。   とーきょーで しごとを こなし、 ときどき、 こきょーの くれで くらす りょーしんの ぷらいべーとな すがたを ほーむ びでおに さつえい する うちに、 ははの へんかに きが ついた。  あるつはいまーがた にんちしょーの しんだんを うけた。  ははが ははで なく なって いくよーな きが して しょっくだった。  しごとを やめ じっかに かえって ははの かいごを するか どーか しゅんじゅん したが、 「かいごわ わしが やるから、 おまえわ おまえの しごとを しろ」と ちちが せなかを おして くれた。  「にんちしょーの ははの ほんねわ わたしにしか とれない」。  むすめと さつえいしゃと いう たちばの あいだを ゆきき しながらも、 「とりつづける ことが しめい」と のぶともけの にちじょーを かめらに とらえて いった。   どんなに しんこくな じょーきょーで あったと しても、 「かめらを もって ふかん する ことで すくわれました」と ふりかえる。  えいがでわ、 ゆかに ひろげた せんたくものの うえに ねころがって いる ははの うえを、 ちちが ぴょこんと またぐ しーんが あるが、 「1ぽ ひいた めで みると、 ふたりの やりとりわ きげきと いうか いとおしかった。  むすめと して むきあって いたら やるせなかったでしょーね」。   えいが せいさくの しゅっぱつてんわ てれび どらまの あしすたんと ぷろでゅーさーだったが、 「じぶんの そーぞーを こえた ことが おきる おもしろさ」に はまり どきゅめんたりーの せかいに。  てれび でぃれくたーと して 100ぽん ちかい どきゅめんたりー ばんぐみを てがけて きた。  「かめらが ある ことを ぜんていに、 しゅざいしゃが ひしゃたいに とびこみ、 ひしゃたいの しんそー しんりを うつしだすのが どきゅめんたりー。  おもいも よらない かがく はんのーが おきる たびに、 どきゅめんたりーの かみさまが きたと (わらい)。  しごとが やみつきに なりました」。   しごとの おもしろさわ、 しらず しらずの うちに おーばー わーくを きたし からだを こわした。  つぎつぎと びょーきや けがに みまわれ、 2007ねんにわ にゅーがんの せんこくを うけた。  せんこくわ、 じしんの じんせいかんを かえた。  じぶんに たりない ものを もって いる ひとにわ しっと するなど、 あれほど よくぶかかったのに、 いきて いるだけで しあわせと おもうよーに なった。  にゅーがんを きっかけに、 しあわせの はーどるが さがり、 まいぺーすで しごとを こなすよーに なった。   えいがを とりおえた あと、 ははわ のーこーそくを はっしょー し にゅーいん。  つきに 1かいわ じっかに かえり、 びょーいんの ははを みまう。  「りょーしんわ、 さいあいにして さいこーの ひしゃたいでした。  こんどわ わたしが おんがえしを する とき。  しごとわ こなしながらも、 むすめの やくわりわ きちんと はたしたいと おもって います」。       「じんせいわ たのしんだものがち」。         にゅーがんが てんきに  「わたしの         さくひんにわ わらいが ふかけつ」   こころに とめて いるのわ、 「じんせいわ たのしんだものがち」と いう ことばです。  にゅーがんに りかん した とき、 その おもいを つよく もつよーに なりました。   にゅーがんの ちりょーが おわると、 3かげつごとに さいはつ・ てんいが あるか どーかを けんさ します。  さいしょの 3かげつわ、 その ことばかりが きに なって なにも てが つかない せいしん じょーたいに おちいりました。  ところが、 3かげつごに さいはつ・ てんいが ない ことが わかると、 いってん して 3かげつかん、 そんを した きもちに なりました。   びょーきの ことを きに しても しなくても 3かげつわ 3かげつ。  その ときからですね。  おなじ じかんを すごすのなら、 たのしく わらって すごした ほーが とくだなって かんがえるよーに なりました。  もし さいはつ・ てんいが みつかったら、 その じてんで ちりょーほーを かんがえて いけば いいかなって。  らっかんてきな きもちが そーこー したのか、 りかん してから 10ねんが すぎ、 さいはつ・ てんいの かのーせいわ かぎりなく ひくく なって います。   だからと いうのでわ ないのですが、 わたしの さくひんにわ わらいが ふかけつに なりました。  なきよりも わらいの しーんを おおく いれるよーに して います。  のぶともけわ いまも ぴんちです。  でも、 わらって いれば なにか たのしい ことが みつかるし、 こんなんな じょーきょーを たのしむ ことも できます。  かめらを まわしながら まなんだ ことですね。   えいが かんとく でびゅーと なった こんかいの さくひんでわ、 りょーしんを さつえい しながら、 きが つく ことが たくさん ありました。  ちちが ははおもいの いい おとこだったのも いがいでしたし、 ちちに あまえる ことが なかった ははが、 ちちを 「おとーさん、 おとーさん」と たよりに する すがたにも おどろきました。  きっと いままで できなかった ことを して いるのかな、 と。  そー おもうと ははが にんちしょーに なった ことわ、 あながち わるい ことばかりじゃ ないな、 と おもえるよーに なりました。   くれの げきじょーでの こーかい しょにちにわ、 ちちを えいがかんに つれて いき、 さくひんを みて もらいました。  ちちに かんそーを きくと 「わしゃ、 みみが とおいけん、 よー わからんかった」と (わらい)。  でも、 そー かたる ひょーじょーわ とても うれしそーでしたね。  えいがでわ、 ちちが こえを あらげて ははを おこる しーんが あります。  その ばめんの ことを ちちに たずねると 「おー、 うちの(わがやの) じんぎ なき たたかいじゃったの」と きりかえしました。  ただ、 ちちが どれだけ いしき して いたか わかりませんが、 かめらの まえで、 あそこまで さらけだすのにわ そーとーの かくごが いった はずです。  むすめの わたしを しんらい して くれて いたからこそ とれた かっとだと おもって います。   ははの にゅーいんご、 ちちわ ふつかに 1かいの わりあいで びょーいんを おとずれ、 ははと めんかい します。  ちちが 「はよー、 よー なって うちに かえろーや」と ははの てを にぎりながら かたりかけると、 ははわ 「ほーじゃねえ」と うなずきます。  やっぱり、 わがやで いっしょに くらしたいんだろーなって おもいながら、 かめらを まわして います。  ふたりを さいごまで みとどけるのわ わたしの しめいだと おもって いますから。   ≪しゃしん 2まい≫   えいがに しゅつえん した のぶとも さんの りょーしん   ははおやを さつえい する のぶとも さん     のぶとも なおこ さん ぷろふぃる   1961ねん、 くれし うまれ。  ひろしまだい ふぞくこー そつ。  とーきょーだい そつ。  もりなが せいか きんむを へて、 86ねん、 せいさくがいしゃに にゅーしゃ し てれび ばんぐみ せいさくの みちに。  2010ねんに どくりつ し ふりー でぃれくたーと なる。  おもに ふじ てれびで どきゅめんたりー ばんぐみを てがけて きた。  ちゅーかくはの ないぶに はつせんにゅー した 『ごきんじょの ひきょー』(94ねん)、 しんたい しょーがいしゃの せいねんが おわらい げいにんを めざす みちのりを おった 『あおやま よたか』(94ねん)、 きたちょーせん らち もんだいを あつかった 『うみに きえた わが こよ』(97ねん)など さまざまな てーまを えいぞーに おさめて きた。  これまでに 100ぽん ちかい どきゅめんたりー ばんぐみを せいさく。  みずからの にゅーがんを じどり した せるふ どきゅめんと 『おっぱいと とーきょー たわー』(09ねん)わ、 じょせいたちの きょーかんを あつめ、 ぎゃらくしーしょー しょーれいしょーなど じゅしょー した。         (「うぇんでぃ ひろしま」 2019 2)                                とくはいん めも       きさくな うんてんしゅの ねがい         くらいすとちゃーち   にゅーじーらんど なんぶ くらいすとちゃーちで じゅー らんしゃ じけんが あった よくあさ、 げんちに はいった。  くーこーで のった たくしーの うんてんしゅの あみっと さん(55)に きしゃだと しられ、 「いつまで しゅざい するんだ?  おれに まかせろ。  かもん」と いって わらった。   いんど しゅっしんで ひとがらわ あかるく うんてんも ていねい。  しかも、 ねばりづよい。  まず むかった びょーいんで けいさつかんに とめられると、 「じゃあ、 この きしゃわ どこに いけば いいんだ。  かもん」。  いぞくが あつまる しせつを ききだした。  かんたんに ひかない しせいが こころづよく、 よーかかんの うんてんを たのんだ。   くーこーに むかう さいごの じょーしゃわ よあけ まえだった。  うかない かおを して いる。  「じつわ この 1しゅーかん、 よく ねむれなくて」   19ねん まえ、 とーじ すんで いた けにあの しゅと ないろびの すーぱーで じゅー らんしゃ じけんが あり、 15さいの ちょーなんを うしなった。  「むすこが いれる ちゃいの あじを おもいだしてさ。  さっかー せんしゅに なるのが ゆめの こーこーせいだった。  こんかいも こーこーせいが ぎせいに なったろ。  じゅーなんて いらない。  そー いう きじを かいて くれ」   がいこくじんに わけへだて なく せっして くれた あみっと さんのよーな ひとたちが、 ずっと あんしん して くらせる にゅーじーらんどで あって ほしいと ねがう。         (あさひ しんぶん 2019 4 4)                                こいとー 50ねん くめ ひろし さん           みりょくを きく       かーぷと ぼくに 「まける びがく」     くろーの じだい しれば もっと たのしい   4れんぱの さきに ある 「にほん1え むけて、 こんきの すたーとを きった ひろしま かーぷ。  でだしわ つまずきぎみでも、 こいとーわ あかく もりあがる。  ひろしま ほーむ てれびで 22にちに ほーそー された 「くめ ひろし とくばん」を まえに、 50ねんらいの かーぷふぁんと して ゆーめいな くめ ひろし さん(74)に、 かーぷの みりょくわ なにかを きいた。   −− かーぷふぁんに なった きっかけわ   どーきの TBS あなうんさーで、 しんや ほーそーで ならした はやし よしお くん(こじん)の えいきょーです。  かれわ とーきょー しゅっしんなんですが ねつれつな かーぷふぁんで、 1967ねんに にゅーしゃ して 3ねんかんぐらい、 となりに よって きてわ えんえん 「かーぷが いい、 おーえん するなら かーぷしか ない」と。  70ねん とーじですね、 ぼくが ふぁんに なったのわ。   みんな くろー して しみん きゅーだんを たちあげたと いう はなしを きいて いたので、 75ねんの はつゆーしょーわ たしかに ぼくも かんどー して。  はやし くんわ ごーきゅーです。  それを みて、 この きゅーだんわ いったい なんなんだろーと おもって。  おおきく かじを きって ほんとーの ふぁんに なったのわ その ときですね。   −− そのごわ   けっこー つらくて。  じゅんちょーに かって いく ことわ なくて。  なんかいか ゆーしょー して いますけど、 まける びがく、 まける みりょくみたいな ものが あってね。  じぶんに とーえい すると いうのわ へんなんですけど、 しごとも じんせいも ふくめて うまく いかない ことが おおい。  その じこ はんせいと かーぷの うまく いかない しあい はこびが みょーに いっち して いる、 と いう ところですね。   −− ひばく、 たるぼきんなど くろー した ひろしまえの おもいわ。  はやし さんの おもいと つーじますか   ぼくわ ひろしまの まちの かたちが だいすきです。  はやし くんわ しんや ほーそーで ゆーめいに なった おとこですけれど、 おちこぼれて いる わかものたちに とくに めを かけて いて、 じゃくしゃに たいする かんしんが ひじょーに たかい おとこだった。  それで ひろしまと いうのわ なんなんですが、 かなり その きょーつーてんわ なきにしも あらずですね。   −− かーぷの みりょくわ   じゃいあんつわ じえい ぎょーしゃの あつまりみたいですが、 かーぷわ すぽーつまんの しゅーだんだと おもうんです。  やきゅーが だいすきで、 やきゅーが できる よろこびで、 おまけと して かてば よいと いう かんかくが やっぱり ある。   −− いまの かーぷ にんきわ   うれしさわ 8わりぐらい。  としとった ごふーふが てれびに うつると、 いいなあと おもうんです。  これこそ ほんものの かーぷふぁんと。  でも、 わかい ひとわ、 あの じだいを しらない。  おーごん じだいしか しらない わけで、 あの くらい じだいを しって いたら もっと たのしいのになあと おもったり しますね。   また ふゆの じだいわ かならずや くると おもうんです。  その ときに かーぷふぁんを はなれるか はなれないか、 ふみえが ある。  みんな そこで えを ふまずにね、 のりこえて ほしい。   −− とくばんの みどころわ   おがた かんとくとわ、 なんで にほん1に なれなかったのかと いう はなしが めいんに なりました。  その こたえと して、 かーぷの やきゅーの しんずいと いう はなしを して くれたんですね。  かーぷの やきゅーを つらぬくと。  それわ ぼくわ ふかく なっとく しましたね。  「まるが でて いくのも かーぷなんだ」と。   −− いちばん すきな せんしゅわ   きぬがさ さちお さんですね。  ほーそー よくじつが めいにちなんですよ。  まあ しょっくでねえ。  ぼくわ きぬがさ さんが なんで かんとくに ならないのか ずっと ふしぎで。  かんとくに なって べんちに すわったら、 きぬがさ さんわ えに なっただろーなと おもってね。  あっとーてきに すきでした。   ≪しゃしん≫  いんたびゅーに こたえる くめ ひろし さん  ひろしまし なかく         (あさひ しんぶん 2019 4 13)                                せかい はつ  しょーわくせいに           きんぞくだん −− はやぶさ 2           くれーたー じっけん       ちゅーしょー きぎょーの わざ いきる     せっけい・ よーせつ しこー さくご くりかえす   はやぶさ 2が とーさい する 「しょーとつ そーち」が しょーわくせい りゅーぐーの じょーくーで ばくはつ し、 こーそくの きんぞくだんを しょーわくせいに めいちゅー させた。  おなじ しくみの へいきわ あるが、 うちゅー くーかんで つかうにわ かるさや もれの ぼーしなど、 とくしゅな せいのーが ひつよー。  こんかいわ こくない ちゅーしょー きぎょーの ぎじゅつが これに こたえた。  しょーてんわ こんご、 どれほどの おおきさの くれーたーが できて いるかに うつる。  ふたたび たんさきが ちかづき、 けっかが もくし できるのわ 3しゅーかんほど あとだ。   えんとーけいの そとわくの なかに しゅーのー された しょーとつ そーちの しゅよー ぶぶんわ、 えんすいけいの よーきに おもさ 5きろの ばくやくを つめ、 そこを えんけいの どーばんで ふさいだ もの。  ばくはつの しょーげきで どーばんが はがれ、 そふと ぼーるほどの おおきさの たまに へんけい し、 しょーわくせいに とつにゅー した。   せっけいわ、 さんぎょーよーの ばくやくなどを せいぞー する にっぽん こーき(とーきょーと みなとく)が たんとー。  ふくしまけん にしごーむらに ある けんきゅー かいはつぶが ちゅーしんと なり、 こんぴゅーたー しみゅれーしょんや じっけんを くりかえして こーぞーを きめた。   かずみ たかし ぶちょーわ 「ばくやくの つめかたが なんもんだった」と ふりかえる。  よーきに すきま なく はいって いないと、 きばく した ときに はんのー そくどが あんてい せず、 どーばんを ねらった かたちに へんけい させられない。  てんかざいなどと まぜ、 のりのよーな じょーたいに して ながしこむ ほーほーを さいよー した。   ばくやくの みつどが かたよっても ふぐあいを まねく。  しこー さくごを くりかえし、 ゆっくりと 7〜8じかん かけて ちゅーにゅー する ほーほーに たどりついた。   どーばんを くっつける さぎょーにも こんなんが あった。  ねじどめ する とーしょの せっけいでわ、 うちゅー くーかんを もした しけんで すきまから がすが もれる とらぶるが はっせい。  ばくやくもれの おそれも あり、 よーせつ する ことに なった。   よーきの そざいも かるい あるみから よーせつ しやすい すてんれすえ へんこー。  かるく する ため、 かべの あつさわ 3mm から 1mm に さくげん した。  この ちゅーもんに こたえたのわ せいみつ ぶひん せいぞーの たまてっく(ふくしまけん かがみいしまち)。  よしだ たけし ふくしゃちょーわ 「そんなに うすい よーきわ せいぞー けいけんが なく、 できるか どーか じしんわ なかった」と はなす。   よーせつが きんいつで ないと、 どーばんが はがれる たいみんぐに じかんさが しょーじて まっすぐ とばない。  よーせつを たんとー した かこーがいしゃ、 とーせい いーびー とーほく(ふくしまけん こおりやまし)の みずの ゆたか さんわ 「しさく して よーせつ だんめんを かくにん する さぎょーを はんとし いじょー つづけた。  ひづけが かわるまで やった」と ふりかえる。   ひょーめんに おおきな くれーたーが できて いれば、 ちゃくりく して ふーかを うけて いない ちかの がんせき しりょーを さいしゅ する ちゃんすが ある。  たいよーけい たんじょーじの こんせきを のこす たからものだ。  いつかの きしゃ かいけんでわ、 ひょーめんから いわの はへんなどが たかさ すー10m も ふきあがる がぞーが こーかい された。  うちゅー こーくー けんきゅー かいはつ きこー(JAXA)の よしかわ まこと じゅんきょーじゅわ 「かなりの へんかが ひょーめんに あったよーだ。  ほんとーに たのしみ」と きたい する。   ただ、 せいひわ いわの せいしつなどに さゆー される。  りゅーぐーの ひじゅーわ みずと どーていどと わかって おり、 ちば こーぎょーだいの わだ こーじ しゅせき けんきゅーいん(わくせい かがく)わ 「ないぶわ すかすかでわ ないか」と みる。  その ばあい、 たまわ なかに はいるだけで、 くれーたーわ おおきく なりにくい。  ちょっけいが すー10cm しか ない ばあい、 しゅーへんの いわで すぐに うまって しまう おそれも ある。   それでも、 ぶったいが しょーとつ した てんたいの へんかを かんさつ できる こと じたいが きわめて きちょー。  より こーがしつの がぞーも すーじつないにわ みられそーだ。  かめら かいはつに かかわった こーべだいの おがわ かずのり ぎじゅつ せんもん しょくいんわ 「だれも みた ことが ない、 せかい はつの ちょーせんだった」と きたいを ふくらませた。   ≪しょーとつ そーちの ずめんわ しょーりゃく します≫       しょーわくせい ちかの いわに ねらい     Q & A   たんさき はやぶさ 2が しょーわくせい りゅーぐーに きんぞくだんを あてる ことに せいこー しました。  じんこーの くれーたー(あな)も けいかくどおり できて いる かのーせいが たかいです。   Q  どんな けいかくだったのですか。   A  ばくやくを つめた 「しょーとつ そーち」を りゅーぐーの じょーくーで ばくはつ させると、 その しょーげきで、 そーちの そこに はって ある どーの いたが まるい たまの かたちに へんけい し、 かそく されて とびだします。  たまの おもさわ 2きろ。  びょーそく 2きろの こーそくで りゅーぐーの ひょーめんに とつにゅー し、 あなを あけると いう わけです。   ≪しゃしん≫   たんさき はやぶさ 2の かめらで さつえい した、 きりはなし ちょくごの しょーとつ そーち (JAXA ていきょー)   Q  あぶなく ないのですか。   A  しょーとつ そーちの ばくはつでわ はへんが、 たまの めいちゅーでわ りゅーぐーの いわが とびちるので、 ぶつかって こわれないよーに、 はやぶさ 2わ そーちを きりはなすと すみやかに りゅーぐーの うらがわに ひなん しました。  そーちわ じげんしきに なって いて、 きりはなされてから 40ぷんごに ばくはつ しました。   Q  そんな くろーまで して、 くれーたーを つくるのわ どーしてですか。   A  まずわ、 りゅーぐーの ないぶを しらべる ことが もくてきです。  はやぶさ 2わ 2がつに りゅーぐーに ちゃくりく し、 ひょーめんで いわの かけらなどの さいしゅを こころみました。  でも、 ひょーめんに ある がんせきわ たいよーの ひかりなどで ふーか して いると みられ、 できれば あたらしく あけた あなから ちかの しんせんな いわを さいしゅ したいと かんがえて いるのです。   Q  ちかの いわから なにが わかるのですか。   A  たいよーけいが うまれた ころの こんせきが のこって いると きたい されて います。  せいめいの ざいりょーと なった ゆーきぶつや、 みずが みつかる かのーせいも あります。   Q  その ほかにも ねらいが ありますか。   A  ちきゅーを ふくめた てんたいわ、 ちいさな てんたい どーしが ぶつかって がったい する ことを くりかえし、 かたちづくられて きたと されて います。  こんかいわ、 しょーきぼですが その さいげんと いう いみも あります。  しょーとつ そーちが ばくはつ する まえに さつえいよーの かめらも きりはなされて いて、 ちゃんと かんさつ、 きろく しました。   Q  くれーたーが できたか わかるのわ いつですか。   A  りゅーぐーの じゅーりょくわ すごく ちいさいので、 きんぞくだんの めいちゅーで とびちった いわなどわ、 なかなか りゅーぐーに おちて いきません。  じゃまに なる いわなどが なくなってから、 くれーたーを さがしはじめます。  はっけんまで およそ 3しゅーかんほど かかる みこみです。   Q  くれーたーに ちゃくりく する けいかくなんですね。   A  くれーたーの おおきさにも よります。  じゅーぶんな おおきさの あなが できて いたら、 5がつ いこーに ちゃくりくを こころみます。  あなが ちいさいなど ちゃくりくが できない ばあいでも、 ちょーさの ため しゅーへんえの ちゃくりくに ちょーせん します。       (ちゅーごく しんぶん 2019 4 6)                                しあわせって なんだろー   いつも そこに あるのに あとから きが つく もの。  それが しあわせなんだと おもいます。   いまわ まいにちが しあわせですね。  いえに かえって かぞくの かおを みた ときも、 「ああ、 へいぼんな まいにちやけど、 なんか ええな。  しあわせやな」って。  もー すぐ 11さいに なる こどもが、 まだ てを つないで あるいて くれるんですよね。   いま おもえば、 ちいさい ころわ、 しあわせ ふしあわせなんて かんがえた ことも なかった。  それが こーこー、 だいがくと せけんを しるよーに なり、 たにんに しっと するよーに なって。  「ああ、 いいなあ。  あいつの いえ いいなあ。  あいつの かお いいなあ」ってね。   でも、 けっきょく、 じぶんわ じぶん。  そー なっとく できるよーに なるまで、 ずいぶん じかんが かかりました。  いや、 もしか したら まだ たにんに たいして 「ああ、 いいなあ」って いまも おもって いるかも しれません。  それが にんげんなのかも、 ですが。   「ああ、 しあわせやな」って おもった ときに それを しっかり うけとめて たのしめないと、 その しあわせさえも とりにがして しまう。  おいしい ものを くちに いれた しゅんかんに 「いや いや、 もっと ええのん ある はずや」 「いや いや、 こんなんで まんぞく しないぞ」って おもう ひとわ きっと いっしょー たのしく ないんだと おもいます。   もちろん、 すたっふたちと おんがくを つくって いる ときも しあわせです。  ぼくが つくりたいのわ、 いつも みぢかに いて くれるよーな、 そんな おんがく。  おんがくわ、 うらぎらない。  そして、 いつも えーるを くれます。   のどの しゅじゅつを おえて しゅじゅつしつから でて きた とき、 くびの あたりを なん10はりも ぬったので、 くびより うえが まったく うごかない わけです。  ものすごい きょーふかんでした。  そんな とき、 かぞくの おーえんわ もちろんですが、 まだ やりかけだった さっきょくや さくしの しごとも、 ぼくの こころの ささえに なりました。  うごかない くびから うえの あたまの なかで、 もー すこし からだが うごくよーに なったら かしを こー かこー、 きょくわ こー しよーと かんがえて いた。  あの せいさく いよくと いうか、 じぶんの すべき ことが ひとつ ふたつでも あった ことが なんとか いきる きりょくに なったよーに おもいます。  めぐまれて いたのかも しれません。   じんせいの いろんな てんきを、 ぼくわ よく 〈ろっく〉と いう ことばで ひょーげん します。  ぼくなりの ていぎですが、 ろっくとわ つまり 「しょぎょー むじょー」のよーな もの。  げんじょーを どー のりきれば それが いちばん うつくしく なるか。  つまずいて ころんだ あと、 どー するかで じんせいが きまる。  そこに じんせいの ろまんが あるんですね。   さいごに、 にほんの みなさんえ。   ぼくわ いま、 かぞくと はわいで くらして います。  かいがいから にほんを みると ほんとーに にほんの すばらしさが よく わかります。  かでんも しょっきも りょーりも いりょーも いふくも、 なにを とっても こんなに こまかい てんまで めの ゆきとどく みんぞくわ ほかに ないのかも しれません。  ぼくわ だいすきです。  ただ、 それゆえに ふくざつで いきにくい よのなかを つくって しまって いるよーな きも します。   すべての せきにんわ じぶんに あって、 じぶんや かぞくを まもるのも じぶんでしか ないと いう ことを いま 1ど にんしき し、 ひびの あたりまえの ありがたさを しる。  しあわせに なる ひけつわ、 これだけなのかも しれませんね。   ≪しゃしん  りょーしんの あいだに 3にんの こどもたち。  よこに ならんだ うしろ すがたの 5にんが そろって つないだ てを そらに むけて あげて いる。≫     ぶん  つんく   1968ねん おおさかふ しゅっしん。  おんがくか、 ぷろでゅーさー。  88ねんに しゃらん Q を けっせい し、 「ずるい おんな」などが みりおん ひっと。  そのご 「もーにんぐ むすめ。」など おおくの かしゅの ぷろでゅーすや がっきょく ていきょーを おこなう。  2014ねん、 こーとーがんに より せいたいを てきしゅつ。  おもな ちょしょに 『〈だから、 いきる。〉』。         (JAF Mate 2019 4)                                もー みが ならないなんて いわせない!           ぶるー べりー   にんき なんばー 1の かてい かじゅ、 ぶるー べりー。  その いっぽーで、 「みつきが わるい」、 「かれて しまった」と いう おなやみも よく みみに します。  こんかいわ、 さいばいの きほんと ぶるー べりーを つかった かんたん れしぴを しょーかい します。       みつき あっぷの こつ     1. なつの みずぎれ げんきん!   ねを かんそー させると みつきに えいきょー します。   ぶるー べりーの ねわ かんそーに よわく、 みずやりを おこたると えだはが しおれて かぶ ぜんたいの せいいくが わるく なり、 みつきにも えいきょー する ことが あります。  とくに きおんが じょーしょー する 7〜9がつわ ちゅーいが ひつよーです。   はちうえわ きほんてきに まいにち、 にわうえも とおかほど あめが ふらなければ、 たっぷりと みずを やると よいでしょー。   また、 みずやりの きほんわ 「ごぜんちゅーに たっぷり」と よく いわれますが、 しおれた えだはを みつけたら、 じかんたいに かかわらず、 ただちに みずを やって ください。  しばらく すると もとの じょーたいに もどりますが、 しおれた じかんが ながいと、 かぶが いたんで よくねんの みつきに えいきょー する ことも あります。     2. さんせいの つちで さいばい しよー   つちが あわないと ひりょーを うまく きゅーしゅー できません。   ぶるー べりーの ねわ、 しはんの くさばなよー・ やさいよーの ばいよーどや にわつちよりも さんせいの つよい つち(%・り 4、5 ふきん)を このみます。  さんせいで ない つちで さいばい すると、 ちっそ(とくに あんもにあ)、 てつ(Fe)、 まぐねしうむ(Mg)と いった ひりょーぶんを うまく きゅーしゅー する ことが できず、 いくら ひりょーを やっても はの いろが うすく なって こーごーせいの こーりつが わるく なり、 えだの のびが おとろえたり、 みつきが わるく なったり、 すいじゃく したり します。   そこで、 はちえの うえつけ・ うえかえにわ、 ぶるー べりーが このむ pH に ちょーせい された しはんの ぶるー べりー せんよーの ばいよーどが おすすめです。  にゅーしゅ できなければ、 さんど みちょーせいの ぴーともすと かぬまつち こつぶを 5 たい 5で まぜても かまいません。  にわうえわ、 ほりあげた にわつちの 3ぶんの 1 ていどの たいせきの ぴーともすを まぜこみます。   7がつに なえぎを こーにゅー した ばあい、 「ちいさな はちや ぽっとの ままでわ かわいそー」と、 すぐに はちや にわに うえつけたく なりますが、 ねが さかんに みずを きゅーしゅー して いる なつに さぎょー すると、 ねや かぶを いためる ことが あります。  ぽっとや はちの まま そだて、 11〜2がつに うえつけ・ うえかえを しましょー。     3. おなじ たいぷの ことなる ひんしゅを       ぺあで そだてよー   なえぎ 1ぽんでわ はなが さいても けつじつ しにくい せいしつが あります。   ぶるー べりーを なえぎ 1ぽんで そだてると、 みつきが わるく なる けいこーに あります。  みつきを よく するにわ、 じゅふんじゅと して ことなる ひんしゅの なえぎを にゅーしゅ する ことを おすすめ します。  7がつに みつきの なえぎを こーにゅー した ばあいわ、 おそくとも よく 3がつまでに ことなる ひんしゅの なえぎを にゅーしゅ します。   ひんしゅを えらぶ さいに ちゅーい すべきなのが、 すでに もって いる ひんしゅと おなじ たいぷの ことなる ひんしゅを えらんで じゅふんじゅに する ことです。  たとえば、 らびっと あい たいぷの 〈えっせる〉と いう ひんしゅを もって いる ばあい、 2ひんしゅめ いこーわ おなじ らびっと あい たいぷの 〈ほーむべる〉などを えらびましょー。  おなじ たいぷわ かいかきも ちかい けいこーに あります。     ぶるー べりーの たいぷと けいとー   「たいぷ」   はいぶっしゅ、 らびっと あい   「はいぶっしゅ」   ≪けいとー −− ひんしゅの じゅんに しるします≫   のーざん はいぶっしゅ −− ぶるーれい、 かろらいん ぶるー、 ぶるー くろっぷ、 でゅーくなど   さざん はいぶっしゅ −− まぐのりあ、 さみっと、 れべる、 おにーるなど   はーふ はいぶっしゅ −− のーす らんどなど   「らびっと あい」   ≪いか ひんしゅを しるします≫   ほーむべる、 おーすちん、 てぃふぶるー、 えっせる、 ばーのん、 ぶらいとうぇる、 たいたんなど   はいぶっしゅわ はいぶっしゅ、 らびっと あいわ らびっと あいの ひんしゅの なかから ふくすーの ひんしゅを えらぶ。           ………………………………       ぶるー べりーを つかった かんたん れしぴ     べりーと くりーむ ちーずの ぷち とーすと   ざいりょー(1こぶん)   べりー(ぶるー べりー、 らずべりー、 ぶらっく べりーなど)の なかから 3つぶ   めーぷる しろっぷ(はちみつでも か)  こさじ 1   ぱん  ひとくち さいず   くりーむ ちーず  てきりょー   つくりかた べりーを めーぷる しろっぷで あえます。  ぱんわ ひとくちだい さいずに かっと し、 ひょーめんが ほんのり きつねいろに なるくらい とーすと します。  ぱんに くりーむ ちーずを ぬり、 べりーを すーつぶ のせれば かんせい。  ちーずの しおけが べりーの あじを ひきたてて、 ひとくちで おいしい けいしょくです。   ≪ひとくち さいずの しょくぱんや ふらんす ぱん(あわせて 5こ)の うえに くりーむ ちーずと いろ あざやかな べりーが のった しゃしんが あります≫   ☆ かんじゅくの しゅーかく めやす   かじつに ふれて ぽろっと えだから はなれるくらいが かんじゅくの めやすです。  うれすぎると かびが はえたり くろく いたんだり して たべられなく なるので、 じきを のがさず しゅーかく し、 つかいきれない ぶんわ れいとー ほぞん して おきましょー。   かんじゅくわ そだてて いる ひとの とっけん!  かんじゅく べりーの やせいみ あふれる ほーじゅんな あじと かおりわ、 そだてて いる ひとだけの とっけんです。  べりーわ 1しゅるいでも みっくすでも かまいませんが、 みっくすに すると しょっかんの ちがいや ふくざつな あじが たのしめます。  その ひの しゅーかくに あわせて、 いろいろな あじを たのしんで ください。         (「しゅみの えんげい」 2018 7)                                ことばの ひろば       「むしょく」に いごこちの わるさ     じょーきょーわ さまざま じだいとの ずれ   「なぜ しんぶんわ いちいち、 こーれいしゃに 『むしょく』と つけるのかね。  じけんや じこに かかわり しんぶんに なまえが でたら、 じぶんも 『むしょく』と かかれるんだろーな」。  60だいの ちじんが いいました。  そーき たいしょくを えらび じゆーに なった ものの、 せけんてきにわ 「むしょく」。  なにかしら 「いごこちが わるい」と ぼやくのです。   「しめい」 「じゅーしょ」 「ねんれい」 「しょくぎょー」わ、 しゃかいめんの きじや とーこーらんなどの かなめに なる こじん じょーほーです。  とくに 「しょくぎょー めいき」わ はやくから とーこー よーこーにも あり、 せんご すぐの とーこーらんにわ 「しつぎょーしゃ」 「ふくいん ぐんじん」と いった ことばに まじり、 「むしょく」が とーじょー します。   ただ、 おおさか ほんしゃばんの 「こえ」らんにわ 「ていねん たいしょく した とたん、 むしょくと いう あつかいに なるのわ、 なんだか ちがうのでわと おもいました。  しんぶんに めを とおす たびに、 すこし もーしわけ ない きもちに なります」(21さい がくせい)、 「さきが ない、 ゆめが ないと いう いめーじの むしょくにわ ていこーが ある。  むしょく≪ゆめと しょく≫わ いかが」(89さい じょせい)と いう いけんも いただいて います。  こーじえんわ 「むしょく」の よーれいに 「じゅーしょ ふてい、 むしょく」を あげて います。   えいぶんの きじでわ どーでしょーか。  あさひ しんぶんの しゅよー きじを えいやく して でじたる はっしん する ほんしゃの こくさい はっしんぶわ 「むしょくと いっても、 きゅーしょくちゅーか りたいあなのか じょーきょーわ さまざま。  きじと かんれんが うすければ、 じけん じこなどの きじでわ はぶく ことも おおい」と いいます。  べいしの とーしょらんにわ なまえ・ きょじゅー としわ ありますが、 ねんれい・ しょくぎょーを ていけいてきに かく ことわ すくなく、 ひつよーなら ぶんしょーに くみこむよーです。   「どこに しょぞく して いるのかが ひかくてき じゅーし される にほん しゃかい とくゆーの ひょーげんでわ ないか」と いうのわ ちゅーこーねんの いきかたを さぐった 「ていねんご」を あらわした くすのき あらた さんです。   「『じぶんわ やすんで いる』と いう おいめと、 しゃかいからの 『いろづけ』が ひょーりに なって つかわれて きたのでわ。  でも、 こせいを はっき する ときにわ じゃまに なる ことばですね」。  ちょー こーれいか しゃかいの 「むしょく」わ たよー。  きかいてきな ひょーきに、 じだいとの 「きしみ」を かんじます。         (あさひ しんぶん 2019 3 27)                                ぜんもーの せーらー たいへいよー おーだん   ぜんもーの せーらー いわもと みつひろ さん(52 べいこく さんでぃえご ざいじゅー)が よっとで たいへいよーを むきこーで おーだん し、 はつか あさ、 ふくしまけん いわきしの いわき さん まりーなに とーちゃく した。  6ねん まえにわ そーなん したが、 こんかいわ どーじょー した べいこくじんの だぐらす すみす さん(55)と ちからを あわせ、 55にちかんで たっせい した。  ぜんもーの せーらーが かじや ほを あやつる 「ぶらいんど せーりんぐ」での たいへいよー おーだんわ せかい はつと いう。       6ねん まえ そーなん し さいちょーせん   はつか ごぜん 9じすぎ、 かぞくや ゆーじんが でむかえる なか、 ふたりが のった 「どりーむ うぃーばーごー」(ぜんちょー やく 12めーとる)が ちゃくがん。  いわもと さんわ 「あれから 6ねん、 ふたたび たちあがり、 ゆめを じつげん できました。  せかい1の しあわせものです」。   いわもと さんわ 2013ねん 6がつ、 てれび きゃすたーの しんぼー じろー さん(63)と いっしょに よっとで たいへいよー おーだんに ちょーせん した。  ひがし にほん だいしんさいで よっとを ながされた いわきしの こーこーせいらに こがた よっとを おくった えんで、 どーしの おなはまこーから さんでぃえごを めざしたが、 みやぎけんおきで くじらと しょーとつ して そーなん。  かいじょー じえいたいの きゅーなん ひこーていに きゅーじょ された。   ざせつから やく 6ねん、 いわもと さんわ 「ふくしまの こどもたちに ちゃれんじわ かならず みを むすぶと いう ことを つたえたい」と さいちょーせん した。  2がつ 24かに すみす さんと さんでぃえごを しゅっぱつ し、 ぎゃくるーとで たいへいよー おーだんを めざした。   いわもと さんわ くまもとけん しゅっしん。  こーこーせいの ときに ぜんもーに なった。  しんきゅーしの しかくを とり、 ぽじてぃぶに いきよーと べいこくに りゅーがく。  べいこくじんの じょせいと けっこん し、 ふーふで よっとを はじめた。  しかく しょーがいしゃと けんじょーしゃが ちからを あわせる 「ぶらいんど せーりんぐ」で、 せかい せんしゅけんにも しゅつじょー した。   NPO ほーじん にほん しかく しょーがいしゃ せーりんぐ きょーかいの かなわ たかゆき りじわ 「いわもと さんわ あつい ひとで、 つよい おもいが あったから じつげん できた」と よろこぶ。   すみす さんわ にほんでの たいざいが ながく、 にほんじん じょせいと けっこん。  いわもと さんの ちょーせんに きょーかん し、 せーりんぐの けいけんわ なかったが、 「いっしょに やろー」と、 よっとを こーにゅー して きょーりょく した。  せーりんぐ けいけんと しりょく。  たがいに ひつよーな ものを おぎないあいながら、 こーかいを せいこー させた。   ≪たいへいよーを おーだん した いわもと みつひろ さんと だぐらす すみす さん。  よっとじょーで えがおで ならぶ ふたりの しゃしんが あります。≫         (あさひ しんぶん 2019 4 21)                                ゆるり あんしん  しょくざい さがし       くろざとー(ながとし)   やまぐちけんで さとーきびから さとーを つくって いると きいて、 いかずにわ いられなかった。  ちゅーごく ちほーわ たいていの しょくざいが じもとさんで そろうと じふ して いるが、 さとーだけわ むりだと おもって いたからだ。   おとずれたのわ ながとしに ある のーじょー、 ながと あぐりすと。  かいちょーの すえなが ひであき さん(78)と その かぞくが、 こんき さいごの くろざとーを せいぞー して いた。     すべて てさぎょー くちどけ よく   さとーの げんりょーにわ さとーきびや てんさいが ある。  また せいほーに よって おおきく ふたつに わけられる。   ひとつわ くろざとーに だいひょー される がんみつとーと よばれる もので、 げんりょーの さくじゅーを そのまま のーしゅく して けっしょーか させた もの。  もー ひとつわ、 きんだいてきな こーじょーで みつを ぶんり させて つくる ぶんみつとーで、 これが じょーはくとーや さんおんとー、 ぐらにゅーとーなどの もとに なる。  つまり じょーはくとーなど しろい さとーわ、 くろざとーを しろく した ものでわ なく せいほーが ことなる。   くろざとーわ、 しゅーかく して すぐの さとーきびを しぼり、 その さくじゅーを かまに いれて につめる。  6〜7じかん ゆっくり につめて、 いちぶわ くろみつよーに べつの かまに うつす。  くろざとーわ、 そこから しあげの につめに はいって いく。  すこしずつ ひを よわく して おんどを さげて いくが、 みずと ちがって すぐにわ おんどが さがらない。   どんどん じょーたいが かわって いく なか、 ここだと いう たいみんぐで てばやく きかいに うつして かくはん する。  くーきを だきこませる ことで おんども さらに さがり、 くちどけの よい くろざとーに なる。   りくつわ わかるが、 さいごの につめから かくはんきに うつして かんせい するまでの こーていわ、 すべて てさぎょー。  どろどろだった ものが みるみる うちに かたまって いく よーすに はらはら したが、 すえなが さん いっかの いきの あった みごとな ちーむ ぷれーで くろざとーわ かんせい した。     さとーきび さいばいから   すえなが さんわ 「じもとで ゆいいつ そろわない しょくざいが さとーだったから」と、 よーけいじょーを いとなむ かたわらで さとーきびの さいばいを はじめた。  おきなわにも かよい、 でんとーてきな くろざとーづくりを まなんだ。  しかし さとーきびわ ほんらい、 おきなわや かごしまのよーに あねったい きこーで そだつ さくもつ。  ながとでわ、 ちがう さいくるで さいばい しなければ ならない。   さとーきび じたいの さいばいも むずかしいが、 くろざとーづくりわ もっと むずかしい。  じゅくれん した さとー しょくにんでも なかなか まんぞく できる ものが できないのだそー。  まいとし、 あじが ちがう さとーに なる。  これも、 さとーきびの せいぶんが そのまま のこる くろざとーならでわの もちあじだ。   すえなが さんの つくる こくとーわ、 おきなわの ものに くらべて さんみが かんじられ、 すっきり あまい。  りょーりや おかしに つかうと ほんのり いろづき、 こくを ます。  なにより、 さとーが そろえば すべて じもとさんの しょくざいで りょーりが できる。   げんざいりょーも かこーも じもとの ちょーみりょーで、 きゅーきょくの じもとさん めにゅーを つくって みよーか。  そんな わくわく する きもちに なれたのわ、 できたての ながとさん くろざとーの はなつ あまい かおりの せいだったかも しれない。     えいよー あどばいす   くろざとーわ、 たの さとーるいに くらべて さとーきびに ふくまれる みねらるが おおく のこって います。  とくに なとりうむの とりすぎに よる こーけつあつや むくみを ふせいで くれる かりうむ、 ほねや はを けいせい したり えねるぎーを つくる もとに なる りんが ほーふです。   ≪しゃしん≫  ながと あぐりすとで せいぞー して いる くろざとー   ながと あぐりすと   でんわ 0837 (22) 4671   ふぁくす 0837 (22) 4555     てばさきの こくとーに   やわらかく たべやすい てばさきの こくとーにわ、 あまさに こくが あります   〈ざいりょー〉   とり てばさき  8ぽん   くろざとー  20g   しお  こさじ 2ぶんの 1   しょーが(うすぎり)  6まい   にんにく  ひとかけ   みず、 さけ  かく 100cc   しょーゆ  おおさじ 1.5   みりん  おおさじ 1   しょくぶつゆ  おおさじ 1   いんげん、 ゆでたまご  かく てきりょー   〈つくりかた〉   1. なべに あぶらを ひいて、 てばさきの ひょーめんを こーばしく やく。  りょーめん やいたら、 みずと さけを くわえる。   2. くろざとーわ ほーちょーで くだいて くわえる。  しょーがを 2まい ていど、 そのたの ちょーみりょーを くわえて やや つよめの ちゅーびで にる。   3. にじるが すくなく なって てばさきに つやが でて きたら できあがり。  のこりの しょーがわ はりしょーがに して もり、 そてー した いんげんや ゆでたまごを そえる。   ぶん ひらやま ともみ  にほん ふーど あなりすと きょーかい ひょーぎ いいん(ひろしまし)     (ちゅーごく しんぶん 2019 3 21)                                たにんの iPS さいぼー           あんぜんせい かくにん       りけんなど めの びょーき いしょく         1ねんごも しゅよーか せず   りかがく けんきゅーじょなどわ 18にち、 たにんの iPS さいぼーから つくった もーまく さいぼーを、 しつめいの おそれが ある めの びょーき 「かれい おーはん へんせい」の かんじゃ 5にんに いしょく した りんしょー けんきゅーに ついて、 いしょく 1ねんごでも けねん された さいぼーの しゅよーかや おおきな きょぜつ はんのーわ なく、 あんぜんせいを かくにん したと はっぴょー した。  じつよーかに むけ、 さいだいの しょーへきの ひとつを こえた かたちだ。   りけんの たかはし まさよ ぷろじぇくと りーだーが にほん がんか がっかい そーかいで ほーこく した。  さまざまな そしきの さいぼーに へんか できる たにんの iPS さいぼーを つかう いしょくで、 1ねんかんの あんぜんせいを けんしょー した ほーこくわ はじめて。  ひとの iPS さいぼーが できて 11ねんあまり たち、 たかはし さんわ 「あんぜんせいを かくにん する もくてきわ たっせい された。  (じつよーかの) 7ごーめまで きた」と はなす。   けんきゅー ちーむわ 2017ねん 3〜9がつ、 iPS さいぼーから へんか させた やく 25まんこの もーまく さいぼーを えきたいに いれ、 60〜80だいの だんせい 5にんの めに ちゅーしゃで いしょく。  おおくの ひとで きょぜつ はんのーが おきにくい かたの iPS さいぼーを つかい、 それに あう かんじゃが えらばれた。   けんきゅーの しゅもくてきわ あんぜんせいの かくにん。  いしょく した さいぼーわ しゅよーか せず ていちゃく し、 ひとりで かるい きょぜつ はんのーが あったが、 くすりで おさまった。  5にんとも しりょくわ いじ されて いると いう。   こんかいの ほーこくに ついて、 さいせい いりょーに くわしい とーきょー いか しかだいの もりお ともひろ きょーじゅわ 「おおきな せいか。  らんど まーくてきな しごと」と ひょーか する。  「こんごわ ゆーこーせいを どこまで たかめられるかが ぽいんとだろー」と はなす。   こんご、 みんかん きぎょーの へりおすと だいにっぽん すみとも せいやくが iPS さいぼーを つかい、 かれい おーはん へんせいの かんじゃえ いしょく するなど、 きぎょー ちけんが よてい されて いる。  だいにっぽん すみとも せいやくわ、 22ねんどに せいひんか する ことを もくひょーと して いる。         (あさひ しんぶん 2019 4 19)                                ほしの はやしに  ぴーたー まくみらんの           しいか ほんゆー≪ほんやくの ほん           あそぶ≪   あめの うみに くもの なみ たち つきの ふね   ほしの はやしに こぎかくる みゆ         (『まんよーしゅー』 1068ばん           かきのもとの ひとまろ かしゅーに いず(   Cloud waves rise   in the sea of heaven.   The moon is a boat   that rows till it hides   in a wood of stars.   もり(forest)か、 はやし(wood)に するかで なやんだ。  えいごの かんかくでわ、 wood でわ ちいさすぎて つきわ かくれられないが、 この むじゅんこそが してきなのだと、 こーしゃを えらんだ。       こどものよーな まなざしで   わたしが もっとも すきな うたの ひとつだ。  この うたに ながれる じょーけいわ よむ ものに しょーげきを あたえ、 かがやくよーに しんせんな、 げんそーと よろこびの せかいを えがきだす。  さいしょの いめーじわ うみに みたてられた よぞら。  ふたつめわ、 なみのよーに のぼる くも。  みっつめわ つきを ふねの すがたに かさねる いんゆで ある。  かげんの つきわ まさしく ふねのよーな かたちを して おり、 「つきの ふね」の たとえわ ぴったりだ。   この うたわ しかし、 さいごに ふねを ほしの はやしに むかって こぎいれさせる ことで、 「そらの うみ」と いう いめーじを こわす。  うみの まんなかに はやしが あるだろーか?  どー やって ふね(つき)が ほしの なかに かくれよーか?  どちらも ふかのーなのだが、 むじゅん する じょーけいを じゆー じざいに しめす ことで、 こどものよーな うつくしい ものの みかたを、 さらに ゆたかに して いる。  げんじつにわ ありえない ふたつの いめーじを きょーそん させ、 ろんりを こえた しんじつを あらわす。  「こどものよーな」とわ、 この じゅんすいで すてきな ちからの ことを さす。   せかいを こどものよーに しんせんな まなざしで みつめる −−。  せんさいさと びに みちた ちからわ、 この 『まんよーしゅー』の 「つきの ふね」や、 そのた たくさんの うたを、 せかい ぶんがくに おける たからものと して いる。  しかし 『まんよーしゅー』わ、 それに ふさわしい じゅーぶんな ほんやくを まだ えて いない。   これから、 よぞらの ほしのよーに きらめき、 かぞえきれない うたと いう たからを、 みなさんと みつめたい。  そして、 これらの うたを どのよーに えいごに ほんやく すれば にほん ぶんかの すばらしさを せかいに はっしん できるか、 いっしょに かんがえて いただきたい。  おりしも、 ついたちに つぎの げんごーが はっぴょー された。  「れいわ」の しゅってんと おなじく、 ほん れんさいも 『まんよーしゅー』から はじまる ことを うれしく おもう。  あたらしい じだいの いやさかを ねがう。   Peter MacMillan  1959ねん あいるらんど うまれ。  87ねんに らいにち。  ちょしょに 『えいごで よむ 100にん 1しゅ』(ぶんしゅん ぶんこ)など。                   (2019 4 3)           ………………………………   ひさかたの ひかり のどけき はるの ひに   しずごころ なく はなの ちるらん           (『おぐら 100にん 1しゅ』             33ばん きの とものり(   Cherry Blossoms,   on this calm, lambent   day of spring,   why do you scatter   with such unquiet hearts?   「ひさかたの」わ まくら ことばなので いみわ さだかでわ なく、 ふつー やくさない。  しかし その とくべつさを しめしたくて、 あとに つづく 「ひかり」を にちじょーでわ つかわない がご lambent と やくした。  やわらかに かがやききらめく、 そんな すてきな ことばが えいごにも ある。       まっかな げんこー なき ともえの おもい   この 1ねんかんを とおして 『100にん 1しゅ』から わかを いくつか しょーかい したいと おもう。  この さくひんわ わたしの じんせいを かえ、 そして いま なお かえつづけて いる。  わたしの ほんやくしゃと しての あゆみわ 15ねん いじょー まえ、 100にん 1しゅを やくした ときから はじまった。   100にん 1しゅわ、 ともで あり おんしの かとー あいりーん さんが しょーかい して くれた。  ほんやくにわ たいへんな じかんが かかり、 げんこーわ どこも あいりーん さんの いれた なおしで まっかに なった。  この あかく そまった げんこーわ、 いまや わたしの もっとも たいせつな たからものの ひとつだ。   わたしが ほんやくを おえると、 あいりーん さんわ それを、 どなるど きーん せんせいに みせた。  きーん せんせいから ひょーかを いただき、 ころんびあ だいがく しゅっぱんきょくに しょーかい された。  しゅっぱん された ほんやくわ、 ふたつの しょーを とった。  そのご すぐに、 あいりーん さんわ なくなった。   ときわ ながれ、 わたしわ えいごばんの 100にん 1しゅ かるたを つくる ことに した。  100にん 1しゅの うたを ほんやく しなおし、 えいぶんも わかの 5くに あわせて 5ぎょーに おさめた。  この こころみにわ すーねんを ついやし、 いつしか 100にん 1しゅわ わたしの せいかつの ちゅーしんに なった。   この かしゅーの なかから さいしょに しょーかい するのわ はるに ふさわしい、 きの とものりの さくらの 1しゅ。  この うたの まくら ことば 「ひさかたの」わ、 あとに つづく 「ひ」 「は」の おとと ともに、 おだやかな はるの しらべを かなでて いる。  しかし もっとも うつくしい いめーじわ、 はなの ぎじんかから くる。  えいやくでわ ひとくふー して、 ちょくせつ はなに よびかけるよーな いみあいを くわえた。  にほんごわ かんせつてきな いいかたを このむ けいこーが あるが、 えいごでわ しんみつさを このむからだ。   あいりーん さんが なくなる まえに、 かのじょと いっしょに きょーとで はなみを し、 ふじわらの さだいえの はかに もーでた。  はるを むかえる たびに この うつくしい うたを おもいだし、 いのちの はかなさと いまわ なき ともえ おもいを はせる。  この わかわ、 あいりーん さんの もっとも すきな うただった。                   (2019 4 17)                     (あさひ しんぶん)                                ふろんと らんなー −− にほん ぶらいんど           さっかー きょーかい せんむ りじ           まつざき えいご さん(39さい)       まざりあい、 たかめあう   あたりまえに 「まざりあう」 しゃかいを めざす。  だれが?  しかく しょーがいしゃと けんじょーしゃが、 だ。   かいまくまで、 あと 500にち。  きょーせい しゃかいの じつげんを うたう 2020ねん とーきょー ぱらりんぴっく かいさいが きまったのわ 13ねんだった。  その 4ねん まえに 「まざりあう」 びじょんを かかげ、 じだいを さきどり した。  しょーがいしゃ すぽーつ くっしの にんきを ほこる ぶらいんど さっかーを、 じむかたの ちょーと して ひっぱって きた。   けんじょーしゃの ごーる きーぱーと めの みえない せんしゅ 4にんが きょーりょく する、 りゃくして ぶらさか。  ぼーるわ ころがると すずのよーな おとが でる。  その おとと おたがいの こえを たよりに、 まるで みえて いるかのよーに かわされる ぱす、 あいてを ぬきさる どりぶるが、 みる ものを おどろかせる。   こーこーまで さっかーに うちこんだ。  しょーがいの ある どーきゅーせいらを、 せっしかたが わからず けいえん して いた。  こくさい きりすときょーだいの 3ねんせいだった 01ねん なつ、 てんきが おとずれる。  「しゃかいは きしゃ」を こころざして じゃーなりすとの じむしょに でいり して いたら、 ならで ぶらさかの がっしゅくが ひらかれると きいた。  のちに つまと なる とーじの かのじょわ なごやに きせいちゅー。  「ゆきかえりに あえるし」。  りょこー きぶんで てつだいに さんか した。   はじめて しる きょーぎだった。  ためして みた。  あいますくを する。  くらやみが こわい。  ぼーるを あしもとで とめる ことすら できない。  せんしゅわ かんたんに とめて けって いるのに。   もー ひっしだ。  「あと 1ぽ、 みぎ」。  しじに ささえられ、 10すーふんご やっと ぱすを かわせた。   「いつのまにか しょーがいしゃと けんじょーしゃの かんけいでわ なく なって いた。  1 たい 1で ふらっとに ぱすを うけわたそーと する じぶんが いた。  すぽーつの ちからだな、 と」   03ねんの しゅっぱんしゃ しゅーしょくごも しごとがえりや しゅーまつに たいけんかいを きかく し、 たいかい うんえいに たずさわった。  もどかしさも つのった。  「みうちに しょーがいしゃわ いない。  かいしゃいんの たちばも ほしょー されて いる。  つまりわ 『よそもの』。  せきにん ある しごとを まかせて くれなかった」。  いちねん ほっき、 07ねんに とーじの きょーかいの せんじゅー しょくいんと なり、 だつさら。  しゅーにゅーわ ほぼ ぜろに なった。   えいぎょーなどの けいけんを いかし、 すぐ じぎょーを かくだい できる じしんが あった。  でも、 さいしょの 2かげつかんで 200しゃに れんらくを とり、 じっさいに たんとーしゃと あえたのわ たった 3しゃ。  ふきゅー もくてきで たいけん じゅぎょーを こころみても はんのーわ さっぱりだった。  ごーいんに たのみこんだ しょーがっこーで せんせいに いわれた。   「『しって』 『やって みて』だけでわ たいけん させる いみを みいだせない。  きょーいくに やくだつ かちを ていきょー して くれなきゃ」   みずからの げんたいけんを おもいだした。  めかくし して さっかー するだけじゃ ない。  そこから しょーがいしゃ りかい、 あいての たちばを おもいやった こえかけの たいせつさえと きづきが ひろがるのが、 ぶらさかの しんの かちじゃ ないか。  そちらを ぜんめんに おしたて、 じゅぎょー ないよーを くみなおした。   かざむきが かわった。       「じんせいの ひよー たい こーかが たかいと         いって くれた」   −− しょーちゅーがくせいむけ たいけん じゅぎょー 「すぽいく」が こーひょーです。   2010ねんどに はじまり、 18ねんどまでに さんかしゃが 13まんにんを こえました。  すたっふの てが まわらず、 ここ すーねんわ まいねん、 100けん ちかくの きゃんせるまちを おねがい して いる じょーきょーです。   すぽいくと めいうつ まえの たいけん じゅぎょーわ 「あいますくを つけて ぼーるを けって みよー」だけで がっこーに みむきも されなかった。  「かちを ていきょー して」と いう せんせいの ひとことに、 はっと させられました。     つたわる ためにわ   −− どー したのですか。   おもいきって さっかーから はなれた じゅぎょーに しました。  ぶらいんど さっかーを つーじて まなべる こみゅにけーしょんに しゅがんを うつしました。  たとえば めかくしを した こに、 ほかの こが こえを かけ、 ある どーさを して もらうと する。  「てを あげて」でわ なく 「みぎうでを まえに かたの せんまで あげて」と しじ しなければ いとわ せいかくに つたわらない。  この たいけんが、 まちかどで しかく しょーがいしゃと であった ときの せっしかたに やくだつし、 なかまとの ちーむ わーくの じょーせいにも つながる。  おおくの せんせいから 「あいての おかれた きょーぐーを こどもが かんがえるよーに なった」と いう はんのーを いただきます。   きぎょー けんしゅーにも かつどーの ばを ひろげ、 18ねんどまでに やく 350けん、 じっし しました。   −− 「ぶらいんど さっかーを つーじて、 しかく しょーがいしゃと けんじょーしゃが あたりまえに まざりあう しゃかいを じつげん する こと」と いう びじょんを たいげん する とりくみですね。   えいぎょーも じぎょーも うまく いかず、 かつどーの ししんが ひつよーだと かんがえ、 09ねんに びじょんを きめました。  きょーぎ だんたいなのだから、 あくまで 「せかいを めざす」などと きょーぎりょく こーじょーを うたうべきだと いう いろんも さいしょわ ありました。   すたっふわ、 それぞれが ぶらさかに ひきこまれた げんたいけんを もって いる。  だから ぼらんてぃあなど さまざまな かたちで きょーかいに たずさわって くれる。  それぞれが 「まざりあった」 たいけんです。  ぼくが りすくを とって かいしゃを やめた りゆーも そこに ある。  ぶらさかだからこそ、 しゃかいに かんげん できる かちが あると ちょっかん したからです。  ならば、 その かちを はたじるしに かかげよーと。  もっとも てんしょくごの すーねんかんわ、 ともばたらきだった つまの きゅーりょーと ちょきんが たよりでしたが。     かのーせいを きょーゆー   −− いまでこそ、 しょーがいしゃ すぽーつを きりくちに きょーせい しゃかいえの りかいを ふかめるのわ あたりまえの はっそーです。   とーじわ ちがいました。  しょーがいしゃ すぽーつわ しょーがいしゃの ために あれば いいと いう ふーちょーが つよかったと かんじます。  ぶらさかの にほん だいひょーわ 1ども ぱらりんぴっくに でた ことが なく、 「きょーかに しゅーちゅー した ほーが いい」と いう こえも ききました。  しょーがいしゃ すぽーつの かのーせいわ けんじょーしゃも きょーゆー できる ものなのだと いう かんがえかたが、 ぼくらも ふくめ、 まだ ばくぜんと して いた じだいでした。   −− びじょんが さだまり、 うんえいわ きどーに のりました。   じょじょに、 ですけどね。  けんしゅーなどを つーじ、 ぶらさかの かちを りかい して くださった きぎょーの きょーさんを えて います。  せんじつ、 つきあいが ある きぎょーに、 たまたま おとなむけの たいけんかいに さんか した しゃいんの かたが いた。  「あの たいけんから えた ものわ、 ずっと じぶんの なかに のこって いる。  じんせいの 『ひよー たい こーか』が たかい じかんでした」と いって くれました。  うれしかったな。   −− 20ねん とーきょー ぱらりんぴっくが せまり、 しょーがいしゃ すぽーつえの ちゅーもくわ まして います。  「ぱらばぶる」と いう ことばも みみに します。   ばぶる。  たしかに ふくらんで いる いんしょーわ あります。  きぎょーや めでぃあに ふくらませて もらって いると いうか。  ぼくら とーじしゃが やるべきわ、 なかみを ともなわせる こと。  21ねん いこーも しょーがいしゃ すぽーつわ そんざい しつづけるのだから。   −− きょーぎ だんたいに なにが できるでしょーか。   さすていなぶる(じぞく かのー)で じりつ した そしき うんえいです。  20ねん たいかいが おわるまでに、 すくなくとも 22ねんくらいまでわ はしりつづけられる 「ねんりょー」を たくわえなければ いけない。  その ための さくを うって いる ところです。   にほんの しょーがいしゃ すぽーつわ むりょー かんせんが あたりまえだけど、 ぶらさか きょーかいでわ にほん だいひょーせんなどの ゆーりょーかを すすめて います。  3がつに とーきょーで かいさい した こくさい たいかいわ ぜんせき ゆーりょーで、 てーぶるつき していせきなども もーけました。  にほんせんの うれゆきが よかった いっぽー、 かいがいぜいの しあいわ まだまだ。  わるくわ ないんだけどな、 ていどの てごたえです。   ばすけっと ぼーるの えんしゅつ すたっふから ちえを かり、 こきゃく まんぞくどを たかめる えんしゅつの くふーにも とりくんで います。  にほん だいひょーわ 20ねん ぱらに かいさいこくわくで はつしゅつじょー しますが、 そのごの にんきが どー なるかわ わからない。  つよい よわい、 に さゆー されない しゅーきゃくの しくみを こーちく したい。   −− あらためて うかがいます。  ぶらさかの みりょくとわ。   よく きかれるのですが、 ぐたいてきな ひょーげんが おもいうかばない。  「すごい」が いちばん、 あてはまる。  めの みえない せんしゅが ぱす して どりぶる して、 しゅーとまで きめて しまう。  すごく ないですか?   ひとの そーぞーを こえた のーりょくを みせつけられます。  なんど みても、 すごいなって おもいます。   ≪2まいの しゃしんが あります。≫   「たましいを もやせる しごとを さがしもとめて いたら、 ぶらいんど さっかーに たどりついた」 ≪あいますくを みぎてに、 ひだりてで さっかー ぼーるを あげて いる まつざき さんの しゃしん≫   にほん だいひょーせんを みつめる まつざき えいご さん。  「かんきゃくの みなさんにわ、 わるい ぷれーわ わるいと しびあに ひょーか して ほしい。  それが せんしゅの せいちょーに つながる」     ぷろふぃる   1979ねん、 ちばけん まつどし うまれ。   99ねん、 こくさい きりすときょー だいがくに にゅーがく。   2001ねん、 ぶらいんど さっかーと であう。   02ねん、 にほん だいひょーの そうる えんせいに ぼらんてぃあで どーこー。  ごーる きーぱーの ひかえも かね、 ぶらじるせんに しゅつじょーを はたすも 5しってん。   03ねん、 だいやもんどしゃに にゅーしゃ。  えいぎょーや ざっし へんしゅーに たずさわりながら、 ぶらさかの たいけんかいなどを きかく。   07ねん、 にほん ぶらいんど さっかー きょーかい(とーじわ にほん しかく しょーがいしゃ さっかー きょーかい) じむ きょくちょーと なり だつさら。   14ねん、 あじあ はつかいさいと なる せかい せんしゅけんを とーきょーで じっし。   18ねん、 きょーかいが あさひ すぽーつしょーに けってい。   かぞくわ つま、 むすめ(15)と むすこ(12)。         (あさひ しんぶん 2019 4 13)                                せいぶつ がくしゃ ふくおか しんいちの           どーてき へいこー       みずからの 「はかり」 つかう むずかしさ   いちろーの いんたい かいけんを きいて あらためて ぷろふぇっしょなるとわ なにかを かんがえさせられた。  ぷろとわ こーどな ぱふぉーまんすを つねに いっていの すいじゅんで はっき できる ひとを さす わけだが、 ときと して その ばらんすが きゅーに くずれる ことが ある。  ただしい こーていを ただしい てじゅんで おこなって いる はずなのに けっかが でない。  そこから いかに かいふく するかを せいみつに かいせき できるのも ぷろの じょーけんだろー。  それわ かがくの げんばでも おなじだ。   はくし けんきゅーいんだった ころ、 それまで じゅんちょーに うごいて いた いでんし くみかえ じっけんが とつぜん うまく いかなく なった ことが あった。  なにが いけないのか?  かく すてっぷを こと こまかに けんとー したが いっこーに げんいんが わからない。   すーしゅーかん かかって よーやく もんだいてんが わかった。  まったく おなじ ことを くりかえして いる つもりだったのに、 1かしょだけ、 おなじ けいじょーながら ちがう めーかーの しけんかんを つかった ことが よく なかったのだ。  ねつの つたわりかたに さが あり、 おなじ じかん、 あたためても はんのーの しんこーが わずかに ふじゅーぶんだった。  りくつの うえでわ どーいつ じょーけんに みえた ことが もーてんだった。  ぷろに いたれない みじゅくさを つーかん した。   かいけんで いちばん いんしょーに のこったのわ、 いちろーの この ことばだ。  「あくまでも はかりわ じぶんの なかに ある」。  それわ つねに みずからを けんきょに し、 やがて げんかいを みきわめる ことに つかわれた。  ぷろの きじゅんが ここに ある。  じぶんの げんかいを じかく して いる かがくしゃが どれだけ いるだろーか。                   (2019 3 28)       ちょーに おもう  いまも むかしも   まんよーしゅーが にわかに ちゅーもくを あつめて いる。  はて、 せじょーにわ ぶんがくぶ ふよーろんまで あったのでわ なかったか。  あらゆる かいそーの ひとびとが しんら ばんしょーを うたに した まんよーしゅー すーせんしゅの なかに ほたるや こおろぎ、 とんぼが でて くる うたわ あれど、 わたしの あいする かれんな 「ちょー」を あつかった うたわ 1しゅも ないと いう。  ふしぎな ことで ある。  ただ、 こんかいの げんごー せいていの てんきょと なった ばいかの うたの じょの なかに 「てい まい しん ちょー(にわに あたらしい ちょーが まう)」と しるされて いる ことから、 ちょーが めに とまって いた ことわ たしかだ。   しかし、 ちょーわ たんなる きせつの ふーぶつしでわ なく、 もっと とくべつの そんざいだったのでわ ないか。  そんな せつを どーぶつ こーどー がくしゃの こ ひだか としたか さんから きいた ことが ある。  ちょーの よーちゅーわ とこよの むしと よばれ、 このよと あのよを つなぐ ものと して たいせつに された。  そして ちょーの げきてきな へんしんぶりわ、 ししゃの けしんと かんがえられたのかも しれない。  そー おもって まんよーしゅーを よむと、 うたの よみてわ ししゃの けはいを いたる ところに かんじて いる。  それわ とおりすぎた ちょーの ことだったのかも しれない。   きょーとの こーがいに ある ひだかていを ほーもん した ときの こと。  ふじんが いひんの のーとや にわに うえた きぎを みせて くれた。  その とき どこからとも なく あげはちょーが ひらい して わたしたちの まえを よこぎって いった。  「あら、 かれが あいさつに きて くれたのかしら」。  そー ふじんわ いった。  AI じだいに いきる わたしたちも また かみよの ひとびとと かわらず、 ふと しぜんの なかに たくす おもいが ある。                   (2019 4 11)                     (あさひ しんぶん)                                まちの Bきゅー ことば ずかん       うつくしくを     めいしけいの あたらしい つくりかた   しぶやの ばすていで めに した こーこく。  〈うつくしくを、 かえて いく〉と あります。  どーやら、 びがんきと いう ものの こーこくのよーです。   「うつくしい」と いう けいよーしを めいしけいに すると 「うつくしさ」に なります。  「うつくしさを たもつ」と いいますね。  ところが、 20ねんほど まえから 「うつくしい」の ままで めいしに する れいが でて きました。  たとえば 「おいしいと うつくしいを とどけたい」のよーに。   「……… い」を めいしと して つかう れいわ、 こーこくで よく みかけます。  この らんでも 〈あなたの いちばん うまい! に なる〉と いう びーるがいしゃの こーこくを とりあげました。  「あなたに とって いちばん うまい のみものに なる」の いみです。   こんかい めに した こーこくわ、 「うつくしいを、 かえて いく」でわ なく 「うつくしくを」と なって います。  「……… く」の かたちを めいしと して つかって います。  こー いう れいわ あまり みかけませんでした。  めいしけいの あたらしい つくりかたです。   「うつくしいを、 かえて いく」だと、 び そのものの がいねんを かえる かんじが します。  いっぽー、 「うつくしくを、 かえて いく」わ、 ひとを うつくしく する ほーほーを かえる かんじが します。  「い」 「く」の こーかの ちがいを、 こーこく こぴーの さくしゃわ よく わかって いるよーです。   ≪「うつくしくを、 かえて いく」の こーこくの しゃしんが あります。≫       こくご じてん へんさんしゃ  いいま ひろあき         (あさひ しんぶん 2019 3 30)                                かーぷ どみにか だんしかい           G. ふらんすあ、 J. くれーと           (つーやく)、 X. ばてぃすた   すっかり こーれいと なった?  くれーと さんを まじえた どみにか せんしゅとの だんしかい。  ことしわ、 さくねん しはいか とーろく されて だいかつやく した ふらんすあ せんしゅが なかまいり しました。       にほんしょくの こーぶつわ たこらいす?         ばてぃすたわ いい おにいさん   −− ことしも くれーと さんを まじえての どみにか だんしかいです。  ふらんすあ せんしゅわ やきにく、 すきですか。   ふらんすあ  やきにくわ やっぱり すきですよ。  たんが すきです。   −− どみにかの ひとわ、 にくよりも さかなの ほーが すきと いう はなしも きいた ことが あるのですが。   くれーと  ふらんすあ、 おにくの ほーが すき、 と いってます。   −− にほんの たべものでわ なにが いちばん すきですか。   ふらんすあ  たこらいす。   −− にほんの りょーりでわ ないですね (わらい)。   くれーと  そー そー。   ふらんすあ  たこらいすが すきだと いうと、 いつも にほんの たべものじゃ ないと いわれます。  らーめんも すきですが、 にほんの ものでわ ないですよね。   −− らーめんわ ちゅーごくの ものですけど、 にほんで どくじに しんか した たべものだと おもいますよ。  にがてな たべものわ ありますか。   ふらんすあ  すしですね。  なまの さかなわ たべられないです。   −− きょーわ ばてぃすた せんしゅも いっしょですが、 ふらんすあ せんしゅとわ どんな かんけいですか。   ふらんすあ  なかわ いいですよ。  ばてぃすたと めひあわ おにいさんみたいな かんじです。  ふたりに あどばいすを もらったら、 ちゃんと きくよーに して います。   −− なにか そーだん した ことわ ありますか。   ふらんすあ  もちろん やきゅーの ことと、 あとわ どみにかに かえった ときに、 ぷらいべーとな ことも ばてぃにわ そーだん しました。   −− ばてぃすた せんしゅわ、 その ときわ どー こたえたのですか。   ばてぃすた  やきゅーの ことでわ、 きょねん ふらんすあが 1ぐんに あがった ときに、 いろんな だしゃが いて、 しらない だしゃも いました。  その ときに、 この ばったーわ どんな とくちょーが あるかなどを おしえました。   −− ばてぃすた せんしゅの あどばいすわ やくに たちましたか。   ふらんすあ  すごく たすかりました。  ありがたかったですね。       いなかで うまれそだった ふらんすあ         ばてぃの しゅっしんちわ こーせんしゅを         はいしゅつ   −− ふらんすあ せんしゅわ、 かーぷの にほんじん せんしゅで なかが いい せんしゅわ だれですか。   ふらんすあ  まず すずき せいや。  せいやわ けがを して 2ぐんに いた とき、 その ときから なか よく して もらって います。  その ときわ まだ しって いる せんしゅが すくなかったですが、 せいやが いつも じょーだんを いったり、 はなしを して くれて、 すごく うれしかったです。  だから にほんじんで 1ばんわ せいや。  2ばんめわ きくち(りょーすけ)です。   −− にほんでも とーきょーのよーな とかいも あれば、 ひろしまのよーに ちほーの まちも ありますが、 くれーと さんも ふくめて、 3にんわ どみにかでわ どんな ところで うまれそだったのですか。   ふらんすあ  ぼくが うまれた ところわ めっちゃ(くれーと さん やく) いなかです。  ら ろまーなと いう ところですが、 めっちゃ いなかで うまれました。  きゃんぷを やって いる にちなんと くらべても、 もっと いなかですね。  さとーきびの はたけが たくさん あります。  うまれた ばしょにも、 まだ さとーきびばたけが ありますが、 いまわ そこにわ すんで いないですけどね。   −− ちいさい ころわ、 そこで やきゅーを やって いた わけですね。   ふらんすあ  そこで ぼくの やきゅーが はじまりました。  あにが やきゅーを やって いたので、 そこに つれて いって もらったのが さいしょです。   −− ばてぃすた せんしゅわ どーですか。   ばてぃすた  (しゅとの) さんと どみんごでわ ないですが、 おおきな まちでしたよ。  さん ぺどろと いう ところで、 そこわ いい せんしゅが たくさん でて いるんです。  さみー そーさや ろびんそん かのー、 あるふぉんそ そりあーのも そーですね。   −− くれーと さんわ。   くれーと  ぼくわ、 さんと どみんごだけど、 いなかの ところです。  そこ、 いい せんしゅわ、 いまの ところ すくないです。  いなかだけど、 ぼくわ、 けっこー すき。  いい ところですよ。       あと ひとしあい、 なげたかった ふらんすあ         ばてぃすたわ だいだで いい けいけんを         した   −− ふらんすあ せんしゅわ さくき、 しはいか とーろく されて 1ぐんでも かつやく しました。  どんな しーずんでしたか。   ふらんすあ  かつやく できたので すごく うれしいです。  かみさまに かんしゃ して います。   −− しはいか とーろく された ときわ うれしかったと おもいます。   ふらんすあ  4ねんも かかったので、 すごく よろこびました。  かぞくも すごく よろこんで くれました。  とくに おかあさんが めっちゃ よろこんで いました。  でんわだったので、 ないて いたか どーかわ わかりませんが。   −− ばてぃすた せんしゅも うれしかったのでわ ないですか。   ばてぃすた  ふらんすあが ずっと がんばって いたのを みて いたので、 よかったと おもいました。  1ぐんに あがった あとも、 ちゃんすを しっかり つかみましたからね。   −− さくねん しはいか とーろく されて、 1ぐんで かつやく できた よーいんわ なにだと おもいますか。   ふらんすあ  ぜんぶ よく なったと おもいますが、 とくに こんとろーるですね。  まえわ こんとろーるが わるかったけど、 そこわ かいぜん できたし、 あとわ めんたるめんも つよく なりました。  しこく りーぐに はけん された とき、 もくひょーが ありました。  にほんの やきゅーを べんきょー する ことです。  あめりかの やきゅーと にほんの やきゅーわ ちがうので、 そこわ みに ついたと おもいます。   −− さいしょわ せんぱつから はじまって、 とちゅーから りりーふに なりましたが、 ごじしんの きぼーでわ どちらが やりたいですか。   ふらんすあ  あすとろずの まいなーに いた ときわ、 ずっと せんぱつを やって いたので、 ほんとーわ せんぱつの ほーが いいです。  ただ、 せんぱつか りりーふかわ、 かんとくが きめる ことなので、 いわれた ところを やるだけです。   −− さくねんわ 8がつに げっかん とーばんすーの にほん たい きろくを まーく しました。  あつい じきで、 ひろーども そーとーな ものだったのでわ ないですか。   ふらんすあ  ぼくも にんげんなので、 やっぱり つかれました。  でも あと ひとしあい なげれば しんきろくだったので、 なげたい きもちも ありました。  1いにんぐじゃ なくて、 ばったー ひとりでも ひとしあいに なるので (わらい)。   −− ばてぃすた せんしゅわ、 さくねんよりも にほんごが うまく なって いるよーですね。   くれーと  ばてぃ、 わかってるよ (わらい)。   ばてぃすた  せんしゅと いつも かいわを して いるので、 だんだん じょーたつ して きました。   −− こちらが いって いる ことも、 けっこー わかるよーですね (わらい)。  ばてぃすた せんしゅに とって、 さくねんわ どんな しーずんでしたか。   ばてぃすた  いい しーずんだったと おもいます。  いっさくねんよりも ちゃんすを もらえたので、 いい せいせきも のこせました。  もっと うてたと いう きもちも ありますが、 だいだも おおかったですからね。  ばってぃんぐの なかで、 いちばん むずかしいのわ だいだだと おもいます。  しあいの とちゅーから いきなり でる ことに なるし、 じょーきょーも あるので むずかしいです。   −− ことしわ きょじんから ちょーの せんしゅが いせき し、 また きょーそーが はげしく なりますね。   ばてぃすた  ちょーの さんだけで なく、 ほかにも たくさん らいばるわ います。  だから ちゃんすを もらった ときわ、 しっかり ものに したいですね。  そこで いい けっかを だせば、 かんとくも つかって くれる はずです。  ちょーの さんわ けいけんが あるので、 ちーむを たすけて くれると おもいますよ。       おふわ どみにかでも とれーにんぐ         あかでみーわ きちょーな れんしゅーの ば   −− おふわ どー すごして いたかを おしえて ください。   ばてぃすた  どみにかに きこく して 2しゅーかんわ なにも せずに やすんで いました。  その あとわ うえいと とれーにんぐを しながら、 だげき れんしゅーを したい ときわ かーぷ あかでみーに いきました。   ふらんすあ  わたしも どみにかでわ、 ながい あいだ きゃっち ぼーるも しませんでした。  やって いたのわ らんにんぐと うえいと。  ういんたー りーぐで なげたかったのですが、 きゅーだんに だめだと。  さくねん、 みじかい きかんで けっこー なげたので、 やすんだ ほーが いいと いう ことでした。  それでも かーぷ あかでみーに いった ときわ、 ぶるぺんでわ なげて いましたよ。   くれーと  ああ、 いた いた。  ぼくも、 みましたよ。   −− ことしわ りーぐ 4れんぱが かかった しーずんに なりますが、 いきごみを おねがい します。   ばてぃすた  ちーむと してわ、 めざすのわ にほん1です。  3かいも ゆーしょー したので、 あとわ にほん1ですね。  こじんてきにわ、 せいせきでわ なく、 たくさん ちゃんすが ほしいです。  けがが なければ、 いい せいせきを のこせる じしんわ あります。  さくねんわ 302だせきで 25ほん ほーむらんを うって、 せいやに もんすたーだと いわれました。  じぶんわ 500だせき いじょー たったけど 30ぽんだったと。  だせきが ふえれば、 もっと いけるのでわと いわれたので、 がんばりたいです。   ふらんすあ  すーじわ いわないですが、 いい しごとを したいです。  かつ ために やくに たちたいです。  せんぱつでも なかつぎでも、 いい かつやくを したいですね。   ☆ くれーと さんの つーやくわ、 しゅしが かわらない はんいで へんしゅーぶが てなおしを して います。   ≪やきにくよーの おにくが もられた おさらを まえに えがおの ふらんすあ、 くれーと、 ばてぃすた。  じゅーすを まえに だんしょー する 3にん。  3にん それぞれの かおじゃしんが あります。≫       (ひろしま とーよー かーぷ こーしき がいど         「いやー ぶっく」 2019ねんどばん(                                すてきな あなたに       たびの しろさ   たけが あおく みどりを まして くる ころに なると、 おもいだす ことが あります。   しょかの ゆーぐれ、 もー うすぐらく なりかけた えんがわで みかけた たびの しろさです。   その たびの ぬしわ こーだ あや さん、 ところわ でんづーいんの おたく。  その とき、 わたくしわ、 にわを みせて いただきながら、 えんがわに こしかけて おはなしを うかがって いました。   だんだん ひが くれて きて、 てもとが くらく なって きたのですが、 こーだ さんわ でんとーを つけられませんでした。   「きもちが いいから、 あかりを つけるのを やめましょー」   うすぐらく なるに つれて、 こーだ さんの あしもとが ほのじろく うきあがって きたのです。   しろい なつたびでした。  にわの たけの みどりが、 かげを こく するに つれて、 その しろさわ、 あざやかに うきあがって くるよーでした。   わたくしたちにわ、 もー、 すっかり わすれて しまった うつくしさです。   なつの たびって いい ものだと おもいました。  あしもとの しろさを えんしゅつ した にほんじんの かんかくわ、 すごいほどに、 とぎすまされた ものだったのでわ ないか、 と おもいました。  ないろんの くつしたや、 びーず ししゅーの へやばきなど、 そばにも よれないよーでした。   その とき、 こーだ さんが こんな ことを いって いらしたのを、 わすれられません。   「この あきにわ、 ずっと こーよーに ついて あるこーと おもって いるのよ、 わたくしも、 もー としでしょ、 こーよーだって、 あと なんかいくらい みられるか、 わかりませんものね」   よのなかにわ、 だいじに する ことが、 たくさん あるのだなあ、 と おもいました。       あたまの まっさーじ   すいり しょーせつを よむよーに なった きっかけわ、 なんだったのでしょーか。   いぎりすでわ、 しんしの さいこーの ひまつぶしだと、 だれかが いって いるのを きいて、 いったい どんな よみものかしら、 と、 こーきしんみたいな もので ちょいと のぞいて みた、 そんな ことだったかも しれません。   その ひとが、 〈まぼろしの おんな〉と いうのを かして くれました。  さくしゃわ ういりあむ あいりっしゅでした。  どんな しょーせつかしら、 と きくと、 すいり しょーせつの すじわ、 あまり はっきり はなしてわ いけない、 と おしえられました。  まだ よまない ひとの きょーみを なくすからだそーです。   ちょっとの つもりで よみはじめたら、 おもしろくて、 つぎつぎに どー なって ゆくのか しりたくて、 やめる ことが できませんでした。   むかし 「かぜと ともに さりぬ」を よんだ とき、 やはり おもしろくて やめられなかった、 あの ときと、 すこし ちがいますが、 やはり こーふん させられました。   それが やみつきに なって、 このごろわ、 りょこーに でかける ときも、 たびの ながさに よって、 なんさつか すーつ けーすに いれないと、 きが すまないよーに なって しまいました。   わたしが あいよー して いるのわ、 はやかわ みすてりーです。  このあいだ、 ともだちと いっしょに ちょっと かんさいえ いって きました。  この ひとも すいり しょーせつの ふぁんで、 れっしゃが うごきだすと、 まるで もーしあわせたみたいに、 ふたりとも はやかわ みすてりーを とりだしたので、 あら あらと わらって しまいました。   でも、 この かたと わたしわ、 このみが べつで、 この かたわ、 ほんかくてきな なぞときもの、 ことに みっしつ さつじん じけんが だいすきなのです。   どあも まども、 うちがわから かぎが かかって いる、 どこも でぐちわ ない、 そんな へやで ひとが ころされて いて、 しかも はんにんの すがたわ ない、 と いった じょーきょーの もとで、 すとーりーが てんかい して ゆくのですが、 もー からだが わくわく して くるのだそーです。   それも わかるし、 わたしが よんだ なかでわ、 くりすちいの 〈おりえんと きゅーこーの さつじん〉や、 〈かなりや さつじん じけん〉など、 ほんとに わすれられないくらい、 おもしろかったと おもいます。   でも、 わたしの このみと してわ、 なにか あとあじの しっとりと して いると いう いみで、 れいもんど ちゃんどらーの 〈ながい おわかれ〉とか 〈こちゅーの おんな〉、 それに、 じょるじゅ しめのんの 〈おとこの くび〉や、 〈きいろい いぬ〉 〈きりの みなと〉と いった ものが、 すきなのです。   ときどき、 ひまつぶしに、 てれびの どらまも みますが、 おもしろいと いう ことでわ、 とても すいり しょーせつにわ かないません。  それに、 なにか てれびわ、 みて しまってから、 むなしい かんじが するのに、 じょーとーの すいり しょーせつを よみおわった あとわ、 あたまの まっさーじを したよーな、 さっぱりと いい きもちに なって しまうのです。   〈まぼろしの おんな〉 〈かぜと ともに さりぬ〉 〈おりえんと きゅーこーの さつじん〉 〈ながい おわかれ〉わ さぴえ としょかんに てんじ としょ、 てんじ でーた としょ、 てーぷ としょ、 おんせい でいじー としょが あります。  〈かなりや さつじん じけん〉 〈おとこの くび〉わ さぴえ としょかんに てーぷ としょ、 おんせい でいじー としょが あります。  〈こちゅーの おんな〉わ さぴえ としょかんに てんじ でーた としょ、 おんせい でいじー としょが あります。  〈きいろい いぬ〉わ さぴえ としょかんに おんせい でいじー としょが あります。     (くらしの てちょーしゃ 『すてきな あなたに』)                                とっておきの れしぴ −− べんとーの           おかず   はるから しんせいかつに はいり、 かぞくや じぶんに べんとーを つくりはじめる ひとも おおいだろー。  こんかいわ べんとーの おかずを とくしゅー。  ひとしな ひとしなに、 いそがしい あさを のりきる つくりかたの ひんとや かぞくえの おもいが あふれて いる。       さらだ おむれつ     てんしょん あがる きいろ  かいしゃいん さだひろ       まさみ さん(45) ひろしまけん ふちゅーちょー   がめんを でざいん する かんかくで、 べんとーばこを のぞきこむ。  たまごの きいろわ かかせないが、 ながい あいだ、 ていばんわ たまごやきか ゆでたまごだった。  ぽてと さらだを たまごで まいた 「さらだ おむれつ」わ、 よーふーの おかずにも あう 「だい3の きいろ」と して ていちゃく しつつ ある。   えいがの じしゅ じょーえいを さぽーと する かいしゃに つとめ、 ちらしなどを つくる しごとを して いる。  しょくばに もって いく べんとーも、 つい いろあいが きに なる。  それに、 じたくと かいしゃの おーふくでわ まいにちが あじけない。  せめて あざやかな ちゅーしょくで てんしょんを あげたい。  どーりょーの 「きれい」が きけた ひわ、 いっそー ほおが ゆるむ。   さっと つくる ため、 めにゅーわ もっぱら ぜんじつの ゆーしょくの のこりだ。  2ねんほど まえの ある ひ、 ぽてと さらだと くりーむ ちーずが たくさん あまった。  たいしょに こまって たまごで つつむと、 ごろっと した しょっかんが おいしくて おどろいた。   かくしあじわ、 からしだ。  なっとーの ぱっくに ついて いる こぶくろを つかう。  まろやかさの なかの ぴりっと した からみが、 ぜんたいを ひきしめる。  ひびも おなじだな、 と おもう。  ちいさな はりあいを もたなくちゃ。   ≪しゃしん≫  「たまごの きいろわ きれい」と はなす さだひろ さん       がぱお らいす     かおり さわやか きぶん はれる  のーぎょー       おおした まこ さん(44) ひがし ひろしまし   しょーじき、 べんとーを つくりたく ない あさも ある。  つかれが たまって、 ちっとも きぶんが のらない。  でも、 こーこーせいの ちょーなんを 「ちゅーしょく なんみん」に させる わけにも いかない。  がぱお らいすわ、 そんな ひを すくう さいごの きりふだだ。   であいわ 20ねん いじょー まえ。  えすにっく りょーりが まだ ひろまって いなかった じだいに、 あたらしものずきの ははが こしらえた。  ぎょかいの うまみが つまった なんぷらーの ふーみに しょーげきを うけた。  いらい、 せかいの りょーりを しょーかい する てれび ばんぐみや ほんを みながら、 つくりかたを まなんだ。   まいあさ ごぜん 4じはんに おきる。  1にちの なかで ゆいいつ、 ひとりで すごせる じかんだ。  あたまを からっぽに して おちゃを のんで すまーとふぉんを ながめ、 ひといき ついて だいどころに たつ。  こころの えねるぎーが どんなに ふそく して いても、 きざんだ やさいと とりにくを いためるだけの がぱお らいすなら、 すぐ できる。   しあげに ばじるを ちぎれば、 さわやかな かおりに つつまれる。  きぶんが すっきり して、 すこし げんきを とりもどす。  いつも たすけて くれる めにゅーえの かんしゃを こめて、 ほんばの たいに いつか いって みたい。   ≪しゃしん≫  じたくの はたけで やさいを そだてる おおした さん。  べんとーにも、 ふんだんに いれる       ほーれんそーの ごまあえ     ししゅんき ひそかに えーる  かんごし もりもと       あやこ さん(41) ひろしまし あさ みなみく   「やさいが たりないよ」。  からの べんとーばこを だしながら、 ちょーなんの しょーた さん(14)が つぶやいた。  おどろいた。  たべざかりの ちゅーがくせい。  こってり した ものが すきなのかと おもい、 にくりょーりを ちゅーしんに つめて いたが おもいなおした。   ししゅんきに はいって むすこわ あまり しゃべらなく なったが、 あじにわ うるさい。  りくえすとに こたえて べんとーに れたすや きゅーりを そえると、 あじが うすい せいか のこして しまう。  にものも はしが すすまない。  ていばんの たまごやきにも 「また いれたの」。  そんな なか、 かならず かんしょく するのが、 ほーれんそーの ごまあえだ。   やきんの ある しごとわ いそがしい。  りょーりわ、 ぱぱっと たんじかんで すませる。  でも、 ちょーみりょーが あわさった、 てがるな 「ごまあえの もと」わ つかわない。  「むすこの ために ちゃんと できて いる ことって、 べんとーづくりぐらいだから」。  まいかい、 じぶんで ごまを する。  しっかり たべて、 げんきに すごして。  おもいを やまもりの ごまに たくす。   こーぶつなのかと きいても、 へんじわ 「べつに」と そっけない。  いつか 「おいしかった」と いって ほしいな。   ≪しゃしん≫  あいよーの すりばちで ごまあえを つくる もりもと さん     (ちゅーごく しんぶん 2019 3 28)                                おんせい がいど たいおー えいが   「おんせい がいど たいおー えいが」を みる ための りよー がいど(UDCast)が、 ひろしま けんりつ しかく しょーがいしゃ じょーほー せんたーの ほーむ ぺーじ、 「おしらせ」 あぷり UDCast で きく おんせい がいどつき えいが じょーほー 「UDCast とわ」に あります。   いかの じょーほーわ 5がつ 26にち げんざいの ものです。  じょーえい にちじわ かく じょーえい ばしょにて ごかくにん ください。       ごじら  きんぐ おぶ もんすたーず     たいおー げきじょー   TOHO しねまず みどりい   いおん しねま ひろしま   いおん しねま ひろしま せいふー しんと   109 しねまず ひろしま   ひろしま ばると 11   T じょい ひがし ひろしま   ふくやま えーがる 8 しねまず   ふくやま ころな わーるど       ぱられる わーるど らぶ すとーりー     たいおー げきじょー   TOHO しねまず みどりい   いおん しねま ひろしま   いおん しねま ひろしま せいふー しんと   109 しねまず ひろしま   ひろしま ばると 11   ふくやま えーがる 8 しねまず   ふくやま ころな わーるど       いねむり いわね     たいおー げきじょー   TOHO しねまず みどりい   いおん しねま ひろしま   いおん しねま ひろしま せいふー しんと   109 しねまず ひろしま   ひろしま ばると 11   T じょい ひがし ひろしま   ふくやま えーがる 8 しねまず   ふくやま ころな わーるど       こんふぃでんすまん JP     たいおー げきじょー   TOHO しねまず みどりい   いおん しねま ひろしま   いおん しねま ひろしま せいふー しんと   109 しねまず ひろしま   ひろしま ばると 11   T じょい ひがし ひろしま   ふくやま えーがる 8 しねまず   ふくやま ころな わーるど       めいたんてい ぴかちゅー     たいおー げきじょー   TOHO しねまず みどりい   いおん しねま ひろしま   いおん しねま ひろしま せいふー しんと   109 しねまず ひろしま   ひろしま ばると 11   T じょい ひがし ひろしま   ふくやま えーがる 8 しねまず   ふくやま ころな わーるど   くれ ぽぽろ       さよなら くちびる     たいおー げきじょー   TOHO しねまず みどりい   109 しねまず ひろしま   ひろしま ばると 11       ながい おわかれ     たいおー げきじょー   TOHO しねまず みどりい   はっちょーざ 1・ 2   ひろしま ばると 11   ふくやま えーがる 8 しねまず       ばーすでー わんだー らんど     たいおー げきじょー   いおん しねま ひろしま せいふー しんと   109 しねまず ひろしま   ひろしま ばると 11   T じょい ひがし ひろしま   ふくやま ころな わーるど       まちだ くんの せかい     たいおー げきじょー   109 しねまず ひろしま   ひろしま ばると 11  6がつ 23にち(にち)、 24か(げつ)わ にほんご じまくばんでの じょーえいも あり   ふくやま ころな わーるど       あいが なんだ     たいおー げきじょー   ひろしま さろん しねま   いおん しねま ひろしま せいふー しんと   ふくやま えきまえ しねま もーど   しねま おのみち       きんぐだむ     たいおー げきじょー   TOHO しねまず みどりい   いおん しねま ひろしま   いおん しねま ひろしま せいふー しんと   109 しねまず ひろしま   ひろしま ばると 11   T じょい ひがし ひろしま   ふくやま えーがる 8 しねまず   ふくやま ころな わーるど       めいたんてい こなん  こんじょーの ふぃすと     たいおー げきじょー   TOHO しねまず みどりい   いおん しねま ひろしま   いおん しねま ひろしま せいふー しんと   109 しねまず ひろしま   ひろしま ばると 11   T じょい ひがし ひろしま   ふくやま えーがる 8 しねまず   ふくやま ころな わーるど       えいが くれよん しんちゃん  しんこん りょこー         はりけーん −− うしなわれた ひろし −−     たいおー げきじょー   TOHO しねまず みどりい   いおん しねま ひろしま   いおん しねま ひろしま せいふー しんと   109 しねまず ひろしま   ひろしま ばると 11   T じょい ひがし ひろしま   ふくやま えーがる 8 しねまず   ふくやま ころな わーるど       きみと、 なみに のれたら  6がつ 21にち         (きん)から     たいおー げきじょー   TOHO しねまず みどりい   いおん しねま ひろしま   いおん しねま ひろしま せいふー しんと   109 しねまず ひろしま   ひろしま ばると 11   T じょい ひがし ひろしま   ふくやま えーがる 8 しねまず   ふくやま ころな わーるど             (Top of UDCast               ほーむ ぺーじ(                                さぴえ としょかん らんきんぐ           (2019ねん 4がつ 25にちから           5がつ 24かまで(       だうん ろーど された らんきんぐ         (5いまで けいさい)     てんじ でーた   ひょーじ こーもくの ならびじゅんわ、 れんばん  たいとる  ちょしゃめい  かんすー  せいさくかんの じゅんです   1  おとなの ほけんしつ せっくすと かくとー する おんなたち  あさひ しんぶん 「じょしぐみ」 しゅざいはん ちょ  4  てんやく さーくる うぃず   2  みえなくても つかえる iPhone VoiceOver の じぇすちゃー いちらん、 きーぼーど しょーと かっと、 てんじ こまんどの いちらんひょー(2019ねん 1がつ げんざい iOS 12)  しながわ ひろゆき せいさく  1  かごしまけん しちょーかく しょーがいしゃ じょーほー せんたー   3  みえなくても つかえる iPhone VoiceOver での そーさ かいせつ(iOS 12へん)  しながわ ひろゆき ちょ  3  かごしまけん しちょーかく しょーがいしゃ じょーほー せんたー   4  おんみつ しかく ゆーげきぐみ −− ぶんこ かきおろし ちょーへん じだい しょーせつ  ひらしげ かん ちょ  4  にっぽん せきじゅーじしゃ ほっかいどー しぶ てんじ としょ せんたー   5  うんの いい ひとが こころがけて いる ちょっと した しゅーかん  すがわら けい ちょ  3  にいがたけん しかく しょーがいしゃ じょーほー せんたー     でいじー でーた   ひょーじ こーもくの ならびじゅんわ、 れんばん  たいとる  ちょしゃめい  じかんすー  せいさくかんの じゅんです   1  あくじょ けいじ(でか)  さわさと ゆーじ ちょ  6じかん 35ふん  のべおか らいと はうす てんじ としょかん   2  したまち あぱーとの ふしぎ かんりにん  おおしろ ひそか ちょ  8じかん 10ぷん  やまなし らいと はうす もーじん ふくし せんたー   3  えんざい そーさ  みなみ ひでお ちょ  9じかん 45ふん  さが けんりつ てんじ としょかん   4  そして、 ばとんわ わたされた  せお まいこ ちょ  10じかん 59ふん  にっぽん てんじ としょかん   5  やんきーくんと はくじょー がーる 1  うおやま ちょ  2じかん 55ふん  くまもとけん てんじ としょかん       おんらいん りくえすと された らんきんぐ         (5いまで けいさい)     てんじ しりょー   ひょーじ こーもくの ならびじゅんわ、 れんばん  たいとる  ちょしゃめい  かんすー  せいさくかんの じゅんです   1  かのじょの きょーかつ  ふじた よしなが ちょ  5  にしのみやし しかく しょーがいしゃ としょかん   2  ぎんが しょくどーの よる  さだ まさし ちょ  4  ふくいけん しかく しょーがいしゃ ふくし きょーかい じょーほー ていきょー せんたー   3  くらし じょーずの あいであ 366  ぶてぃっくしゃ  2  しゅっぱん きょーと らいと はうす じょーほー すてーしょん   4  かのじょわ そんざい しない  うらが かずひろ ちょ  5  とーきょー へれん けらー きょーかい てんじ としょかん   5  あおい そらえ おっと さいじょー ひできとの 18ねん  きもと みき ちょ  2  ふくおか てんじ としょかん     ろくおん しりょー   ひょーじ こーもくの ならびじゅんわ、 れんばん  たいとる  ちょしゃめい  しりょー しゅべつ  じかんすー  せいさくかんの じゅんです   1  あい なき せかい  みうら しをん ちょ  おんせい でいじー  14じかん 39ふん  ふじ しりつ ちゅーおー としょかん   2  そして、 ばとんわ わたされた  せお まいこ ちょ  おんせい でいじー  11じかん 8ふん  にっぽん せきじゅーじしゃ ほっかいどー しぶ てんじ としょ せんたー   3  ねずみの そーし −− しん よいどれ ことーじ 13  さえき やすひで ちょ  おんせい でいじー  7じかん 34ぷん  とよなか しりつ おかまち としょかん   4  こぼれた あした −− けいじの ちょーせん いちのせ たくま  どーば しゅんいち ちょ  おんせい でいじー  12じかん 4ぷん  きりゅー しりつ てんじ としょかん   5  にほんこくき  ひゃくた なおき ちょ  おんせい でいじー  19じかん 35ふん  さいたま しりつ ちゅーおー としょかん                     (さぴえ としょかん)                                へんしゅー こーき   ことしの かーぷも すばらしいですね。  この ちょーしで がんばって! と おもう きもちと、 こんげつの くめ ひろし さんの はなしから、 かーぷの せんしゅたちわ ほんとーの すぽーつまんなんだ。  そして きゅーだんわ そのよーな せんしゅを そだてる きゅーだんなのだと しりました。   そだてる。  ずいぶん まえです。  わたしが こーこーせいだった ころ、 きゅーぎ たいかいの あと、 ちらかった すりっぱを かたづけて いました。  ひとりの せんせいが すりっぱを ぬぎすてて いかれ、 わたしわ それを だんぼーるばこに いれました。  つづいて また せんせいが すりっぱを ぬぎました。  かたづけよーと する わたしに 「ごくろーさん」と てわたして くださいました。  ただ それだけなのに その せんせいの うしろ すがたを みながら、 なんとも いえない あたたかい おもいが わたしの むねに しみこんで いきました。  たいせつに しよー。  そー おもいました。   いままで たくさんの かたがたが わたしの こころに いろんな たねを まいて くださって いたのですね。  わたしわ それを たいせつに そだてて いたでしょーか?